イデー創始者の黒崎輝男さんらが池尻・世田谷ものづくり学校（IID、世田谷区池尻2）内に開校した専門スクール「スクーリング・パッド」が新たに仕掛ける学校「自由大学」が7月、本格始動する。

　スクーリング・パッドは2005年9月、黒崎さん、飲食プロデューサーの中村悌二さんらが中心となり開校。飲食事業や映画、農業ビジネスなどの学部を設け、各業界で活躍する「プロ」を講師に招き、実践に生かせるカリキュラムを展開してきた。開校後も俳優養成コース、ブックコンシェルジュコースなど新コースを次々に開設し、卒業生は約1,200人になるという。

　新たに開校する「自由大学」は既存のカリキュラムに対し、短期集中型の講義スタイルと低めに設定した受講料が特徴。11世紀イタリア・ボローニャで始まった自治組織（ギルド）が紀元とされる「大学」の原点に着目し、「自由に学び、自由に教え合う組織」（同校）を目指す。

　学部は、「情報と社会」「言語と文化」「自然と環境」「食と農業」「生活と仕事」「未来と世界」「宗教と哲学」の全7学部。6月中にプレ開校し、パタゴニア元日本支社長ジョン・ムーアさんの講座「100％オーガニックフードを自分で育てよう」（自然と環境学部）などが開校。「実践的アフェリエイト講座」（情報と社会学部）で教壇に立つ松本和晃さんは、自身もスクーリング・パッドの卒業生で、実際にアフィリエイトサイトを作りながらワークショップ形式の指導を行う。

　講義は週1回、全5回が基本で、受講料は28,000円～。年齢、資格などの制限は設けず、卒業生には同校独自の修了証を発行する。受講生のほか、講義企画、運営などを手掛けるスタッフも募集していく。正式開校は7月1日。