紀ノ国屋インターナショナル、創業地での営業を4年ぶりに再開

新設した売り場「スペシャリティ・フード・ゾーン」周辺の様子

新設した売り場「スペシャリティ・フード・ゾーン」周辺の様子

  • 0

  •  

 2009年春のグランドオープンを予定する青山の商業施設「AO(アオ)」(港区北青山3)の地下1階に11月5日、スーパーマーケット「紀ノ国屋インターナショナル」(同、TEL 03-3409-1231)が先行オープンした。

商業施設「AO(アオ)」の外観

[広告]

 紀ノ国屋は1910年、果物商として創業。その後、1953年(昭和28年)に同地で日本初のスーパーマーケットとして路面に開業した。生鮮食品から輸入食材まで幅広く食品を扱っていたが、同ビルの建設に伴い2004年3月に営業を一時休止。近くの青山通り沿いに仮店舗(南青山3)を設け、同年4月に営業を再開した。同ビルの建設が進む中、約4年ぶりに創業地での営業を再開した。

 店舗面積は全体で640坪、うち売り場面積は320坪。地下2階には駐車場を設ける。新店では新たに「コンシェルジュカウンター」を設け、常駐スタッフ4人が商品や食生活のアドバイス、買い物のサポートなどに応える。

 売り場では、従来のPB商品、自社製造品(パン、チーズ、デリカテッセン、パテ&テリーヌ)に新たにPBワインとチョコレートを加え、これらを一堂に取りそろえた「スペシャリティ・フード・ゾーン」を新設。新たに立ち上げた自社のショコラブランド「bon doux(ボン・ドゥ)」商品も扱い、19種類の自家製ボンボンショコラも販売する。

 このほか、同店では2004年からフランスのMOF(フランス国家最優秀職人)チーズ熟成士、エルベ・モンスさんのチーズを販売しているが、今回モンスさん監修の新しいチーズ売り場も設けた。熟成庫を作り、モンスさんの指導の下で温度・湿度を管理。「モンスセレクション」のチーズを従来の10種類から30種類に増やし、オーダーカットも受け付ける。

 店内の一部には、「オーバカナル銀座」でバリスタを務めた西谷恭兵さんが常駐するカジュアルイタリアンバール「bar il primario(バールイルプリマリオ)」も出店。エスプレッソ(350円)やカプチーノ(600円)をはじめ、ワイン、グラッパ、カクテルのほかイタリアの定番デザートやジェラートなどをカウンターで提供する。バール部分の店舗面積は7.06坪で、席数は6席。ユニマットクリエイティブ(南青山2)が運営を手掛ける。

 紀ノ国屋・総務部の神田有紀さんは「地下で営業するため、天井を高く設け圧迫感を取り除いた。照明も柔らかい光を意識し、できるだけやさしく落ち着いた印象の店内を目指した」と話す。

 営業時間は9時30分~21時。1月1日~3日定休。

 同施設は、低層部と高層タワー(約90メートル)の2棟で構成。設計は日本設計(新宿区)が手掛け、内装やテナントに関する商業コンサルタントは浜野総合研究所(北青山3)が担当する。低層部は地下2階・地上5階で、高層タワーは地下2階・地上16階。敷地面積は3,336.99平方メートル、延べ床面積は21,932.80平方メートル。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース