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AR機能付きグリーティングカード、渋谷ロフトで販売 レコチョクが青学生と開発

開発に協力した青山学院大学の(左から)中村有里さん・長野恭子さん・川島千佳さん・片山舜太さん

開発に協力した青山学院大学の(左から)中村有里さん・長野恭子さん・川島千佳さん・片山舜太さん

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 渋谷ロフト(渋谷区宇田川町)で現在、音楽と一緒に写真や動画を送れるAR(拡張現実)機能付きグリーティングカード「Magic Message」が販売されている。

ARを備えるこ事で画像や動画も見ることができる

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 音楽配信事業などを手掛けるレコチョク(渋谷2)が、渋谷から「新たな音楽体験の発信」をコンセプトに開発した初めての商品。同社内の研究機関「レコチョク・ラボ」を中心に、青山学院大学・社学連携研究センターを通じて集まった音楽好きや商品企画・PRなどに興味を持つ学生約50人協力の下、商品化にこぎ着けた。

 SNSの普及で「目と目を合わせないコミュニケーション」が増える中、手渡すシーンが生じるので「古いようで新しい」(同大3年・片山舜太さん)点や、かさばらない点も高評価だったことからカードを採用。特に女性は「大切な人には手紙やカードを送る人が多い」(同ラボのスタッフ伊藤彰孝さん)という。ARは2000年代後半から広く知られるようになったが、学生には「まだ認知度が低い」ことやコストが低下してきていることから、「驚きを与える」仕掛けとして商品に活用した。

 カード全体などのデザインは学生から募集してコンペティションを開いた。採用されたのは同大2年・長野恭子さんの案で、ポップな色遣いなどで「サプライズパーティー」を表現。「複雑な中に可愛さを取り入れた」マーカーは何度もデザインし直したという。「趣味でデザインをすることはあったが、(商品になるのは)初めての経験でうれしかった」と笑顔を見せる。

 送り手は、専用アプリ(無料)でフォントや色を変えたり絵文字を使ったりしながらメッセージを書け、写真(最大15枚)や動画(約1分)を付けられる。BGMとしてかかる楽曲(最長45秒)はアンジェラ・アキさん「手紙~拝啓 十五の君へ~」、EXILE「I Wish For You」、ORANGE RANGE「ラブ・パレード」、木村カエラさん「Butterfly」、ダニエル・パウターさん「バッド・デイ~ついてない日の応援歌」など26曲から選ぶ。受け手がメッセージを見るのにも専用アプリが必要。

 10月下旬から同大内で先行販売しているが、渋谷ロフトでの販売は「想定していない人にも手に取ってもらえる機会。ここから広まっていけば」(片山さん)と期待を寄せる。同店では販売約2週間で、学生など20代前半の若い女性を中心に50枚ほどを売り上げているという。

 同大2年・中村有里さんは「送る側も受け取る側もワクワクするカードになっている」と自信をのぞかせ、長野さんも「見て・聴いて・体験して全体を通して楽しんでほしい」と話す。片山さんは「いろいろな使い方ができると思うので、購入いただいた方の個性を出して使ってもらいたい」とも。

 同大2年・川島千佳さんは「普段から利用している渋谷ロフトで扱ってもらえるのもうれしい。あまり普及していないので、ARをとっつきにくいと感じる方もいると思うが、店頭の(デモンストレーション)動画を見てもらって手に取っていただければ」と呼び掛ける。

 価格は1枚648円。

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