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松濤美術館で30周年記念展「渋谷ユートピア」-渋谷にちなんだ画家を紹介

油彩画、日本画、版画、紙稿、ポスター、建築図面など約140点を展示する。写真=前川千帆「渋谷百軒店」(1929年、千葉市美術館蔵)

油彩画、日本画、版画、紙稿、ポスター、建築図面など約140点を展示する。写真=前川千帆「渋谷百軒店」(1929年、千葉市美術館蔵)

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 松濤美術館(渋谷区松濤2、TEL 03-3465-9421)で現在、開館30周年記念特別展「渋谷ユートピア1900-1945」が開催されている。

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 1980(昭和55)年に美術館建設工事が完成し、翌1981(昭和56)年10月に開館した同館。開館30周年を記念した同展では、渋谷近代のアーティスト・コロニー(芸術家村)をテーマに開く。

 池袋モンパルナス、落合文士村など東京周辺には美術家や文化人が集い交流した土地がある。そうした場所に並んで、明治から大正、昭和の時期に多くの美術家たちが集まった渋谷をアーティスト・コロニーと捉え、同展では「渋谷ユートピア」と名付けた。明治末から昭和戦前までの渋谷に住んだ美術家の作品や渋谷を描いた画家を取り上げ、「かつての渋谷の姿を再発見」する。

 油彩画、日本画、彫刻、版画、紙稿、手紙、ポスター、デザイン画、装丁・挿絵、家具、建築図面など約140点を、序章「逍遙する人-《落葉》と代々木の菱田春草」をはじめ、「岡田三郎助と伊達跡画家村」「竹久夢二のモダンとおんな」「郊外を刻む-画家たちの代々木グループ」「安藤照とハチ公と塊人社-昭和前期の彫刻家たち」など12章に分けて展示する。

 作品は、蔵田周忠設計「内田邸」(写真、1934年)、前川千帆「渋谷百軒店」(1929年、千葉市美術館)、深沢索一「代々木風景」(1925年、町田市立国際版画美術館蔵)、辻永「無花果畑」(1912年、水戸市博物館蔵)、竹久夢二「セノオ楽譜宵待草」(1918年、世田谷文学館蔵)など。

 期間中、ギャラリートークや美術映画界、歴史講座などの企画も行う。開館時間は10時~18時(金曜は19時まで、いずれも入館は30分前まで)。入館料は、一般=300円、小・中学生=100円ほか。月曜休館(最終日を除く)。2月9日まで。

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