渋谷・神南で「子どもの笑顔」傘100本開く-上海万博とも連動

専門学校生やミクシィのコミュニティーで募った参加者ら100人が傘を手にしたパフォーマンス

専門学校生やミクシィのコミュニティーで募った参加者ら100人が傘を手にしたパフォーマンス

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 上海万博で発表したアート・プロジェクト「Merry Umbrella Project」のサテライト企画として、被災地で生きる子どもたちの笑顔をプリントした傘100本を万博会場と連動させて一斉に開くアートパフォーマンスが5月4日、「ルミネマン渋谷」(渋谷区神南1)前で行われた。

パフォーマンスを終えて笑顔を見せる参加者ら

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 アートディレクターの水谷孝次さんが「笑顔は世界共通のコミュニケーション」を合言葉に1999年から続けるプロジェクト「Merry Project」のシリーズ企画。上海万博では万博公園彫刻プロジェクトのオープニングセレモニーとして、中国・四川大地震、インドネシア・スマトラ島沖地震、阪神・淡路大震災の被災地で生きる子どもたちを取材して撮りためた笑顔をプリントした傘100本を、一斉に開くパフォーマンスを展開した。

 万博会場とタイミングを合わせ、渋谷で同様に傘を開いた同企画。会場となったルミネマン渋谷前では14時50分(上海時間13時50分)、合図に合せて傘が次々とオープン。通行止めになった道路に100人の子どもの笑顔が並ぶと、足を止めた通行客からも拍手が沸き上がった。その後一行は円になって傘を一斉に開いたり、クルクルと回転させたりしながら路面を歩くなどのパフォーマンスを展開。15時ちょうどには「上海と渋谷で同時に」手に持った鐘を鳴らし、「共鳴」を果たした。

 同日に展開したアート展示・音楽ライブ・パフォーマンスなどの複合イベント「創造公園渋谷」のプログラムの一環。イベント開催の日程が「たまたま上海万博でのパフォーマンスと重なった」ことに加え、「『上海』と『東京』というアジアの2大都市での同時開催が実現すれば、世界中に子どもたちの笑顔のメッセージをアピールできると思った」とメリープロジェクトスタッフ。

 会場ではそのほか、タワーレコード渋谷店(神南1)の前に「釣り舟」を置き、男性5人が排水口に釣り糸を垂らす丹下紘希さんの展示「空想釣り人」や、森チャックさんによる人気キャラクター「いたずらぐまのグル~ミ~」の着ぐるみ人形が路上を歩き回るパフォーマンスなど、多彩な企画も展開。観光客・買い物客らが多数足を止め、GW期間中の渋谷を盛り上げた。

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