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渋谷でフリマ「あんとき」 裏原著名人ら出店、平成のストリートテーマに

スニーカーなどを手にする客ら(会場内の様子)

スニーカーなどを手にする客ら(会場内の様子)

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 裏原宿や渋谷・宇田川町などで流行した90 年代~2000年代初頭の「あんとき(あの時)」のストリートスタイルをテーマにしたフリーマーケット「あんとき」が9月6日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階「8/COURT」で始まった。同施設などをメイン会場に今月2日から開かれているファッションイベント「楽天ファッション・ウィーク東京(東京コレクション)2025 S/S」の一環。

ビデオテープやフィギュアなども

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 会場に並ぶのは、一般的なフリーマーケット同様、値段が書かれたテープが貼られるなどした年代物のスニーカーやTシャツなど。出店者は、裏原宿ブームでも人気を集めたブランド「realmadHECTIC(ヘクティク)」創業者の江川芳文さん、真柄尚武さんのコンビや、「XLARGE(エクストララージ)」などを扱うビーズインターナショナル(目黒区)の現役&元メンバー、ライフスタイルブランド「8G SHOOT」のプロデューサーでもある俳優・窪塚洋介さん、自身のショップなどもプロデュースする総合格闘家の宇野薫さんら、ファッション業界で支持を集めてきた顔ぶれ。

 イベントは、デジタルマーケティング事業を手がけるファナティック(南平台町)の自社メディア「ミミック」発のフリマ企画として、今年6月に第1回を原宿の商業施設「オモカド」(神宮前4)で開催。同社社長の野田大介さんが、ストリートカルチャー誌「Ollie (オーリー)」の元編集者だったこともあり、サイトでは同誌編集部の元メンバーが「『あんとき』のストリートを発掘」をコンセプトに、ブランド創業者のインタビューや、90年代と現在の裏原宿の定点観察などの記事を掲載してきた。第1弾の好評を受け、今回の開催に至ったという。

 野田さんは、同メディアが「あんとき」と定義する90年代~2000年代を振り返り、「今のようにSNSや通販もまだ一般的ではなく、何回も通って買うこともあった。非効率で大変だったが、欲しいものを手にした時の発見もあって、成功体験も大きかった」と話す。「そういう体験が今でも必要だと思い、当時世話になった方々に声をかけて、集まっていただいた」と経緯を明かす。

 第2回となる今回は9ブースが出店。会場には、アパレル・雑貨をはじめ、神保町の古書店「マグニフ」がセレクトした「あんとき」のファッション・カルチャー誌も並ぶ。各ブース、多い所では100点近い商品が並び、数千円のTシャツなどから、世界に数足しかないという高値のスニーカーまで、出店者たちが放出する「お宝」ビンテージがそろう。

 イベントは2日間限定。今回、招待状も兼ね1000部ほどのフライヤーを都内のアパレル店や飲食店に置き、初日はフライヤーを持った人と関係者らのみが入場。商品を手に出品者と談笑する様子などが見られた。7日の開催時間は11時~19時。入場無料。

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