見る・遊ぶ

3x3の東京ダイム、渋谷区長を表敬訪問 大会や地域活動報告

(左から)高桑利架選手、長谷部健渋谷区長、岡田優介さん

(左から)高桑利架選手、長谷部健渋谷区長、岡田優介さん

  • 5

  •  

 渋谷区を拠点とする3人制バスケットボール「3x3(スリー・エックス・スリー)」のプロチーム「TOKYO DIME(東京ダイム)」が12月11日、長谷部健渋谷区長らを表敬訪問した。

談笑する場面も

[広告]

 今季も終盤を迎えるなか、出場した大会や地域活動などの報告をしたこの日。Bリーグの現役選手でもあるオーナーの一人、岡田優介さんと女子チームの練習生・高桑(高ははしごだか)利架選手が来庁した。

 地域活動としては6月に「渋谷おとなりサンデー」や11月の「ふるさと渋谷フェスティバル」など区が関連する企画に参加したほか、夏のバスケットボールワールドカップ前イベントにも参加。主催企画として、今年7年目となった「3x3フェスティバル」も開催するなどした。

 試合に関しては、男子が参戦したグローバルプロリーグ「3x3.EXE PREMIER」(5月~9月)はプレーオフに進出し9位。日本バスケットボール協会主催の「JAPAN TOUR」(4月~11月)は男女共にプレーオフに進出し、男子は初戦敗退で7位、女子は決勝に駒を進め準優勝に輝いた。

 Bリーグの選手が多い男子は、シーズンが開幕するとBリーグに専念することや、資金面などから外国籍選手が1人などの事情はあるが、「成績に満足はしていない。どんなメンバーであれ常にトップ争いをしないといけない。日本人選手をオリンピックに輩出したいので、日本人選手に活躍してほしい」と岡田さん。練習は基本的に選手の自主性に任せているが、現役選手の視点から「練習が甘い。本当に勝ちたければやり方を変えた方がいいんじゃないか」と厳しい意見も口にした。

 女子は高桑選手の入団を機に、U18チームを創設。トライアウトで選手を集め、東京都予選大会を優勝。東日本エリア大会では全勝を収め、全国大会では9位という結果を残した。次世代プレーヤーの育成にも注力していくなか、スクール事業は幼児クラスや一般クラスの新設・増設するなど「右肩上がり」だと言う。それもあり、幼児教育、児童発達支援、デイサービスなど社会福祉事業の分野にも事業を拡大したいと考えているという。

 現在18歳の高桑選手は、強豪校の岐阜女子高校に通っていたが人間関係に悩み6月で自主退学。「バスケをやるつもりなかった」と言うが、母親のアドバイスもあり続けることに。「東京に出たら誰かが目をつけてくれるんじゃないか」と、インスタグラムで知った東京ダイムのスクールに参加。レベルの高さからプロチームの練習生に加わることになった。

 178センチと高身長でセンターやフォワードとしてプレー。得意なプレーはドライブ(ドリブルでリングにアタックするプレー)。「Wリーグ(女子の5人制バスケリーグ)でプレーしていた選手もいるので、バスケットボールの考え方が全く違って、知識もたくさん持っているのですごく勉強になる。(試合では)いろいろなチームと対戦することで実力不足に気づかされるので、現状に満足せずに常に成長したい」と意欲を見せる。

 現在、東京ダイムのスクールとスポンサー関連のコワーキングオフィスの受付で、人生初のアルバイトをしながら生活していると言い、「最初は初めてのことばかりだったが、一つずつやっていけば楽しい。受付の仕事はコミュニケーションが大事なので、初めての人と会うと人見知りな部分が出ちゃうのでちょっと大変」とも。

 今月23日に国内の主要大会の一つ「日本選手権」の予選が始まるが、高桑選手は「今シーズンの締めとなる大事な大会となるので、日本一をとってシーズンを終わりたい」と意気込み、男子について岡田さんは「まずはベスト4」と期待を込める。年明けの1月20日には世界大会につながる「3x3 Super Circuit」の試合(男子)を誘致し渋谷で開催するほか、2月には女子がフィリピンで開催される国際大会「Manila Hustle 3x3」に出場する予定。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース