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渋谷区役所で「障がい者週間」企画 「シブヤフォント」アート展示など

渋谷フォントのアートを展示する区役所内

渋谷フォントのアートを展示する区役所内

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 「障がい者週間」に合わせたイベント「SHIBUYAFACTORY 428/294(シブヤファクトリー シブヤ/フクシ)」が現在、渋谷区役所で開催されている。主催は渋谷区、企画運営は一般社団法人シブヤフォント。

シブヤフォントを制作に携わったアーティストも紹介する

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 障がい者福祉についての関心を高めることや障がい者の社会・経済・文化などの活動への参加促進を目的としている「障がい者週間」(12月3日~9日)。渋谷区では、区内の就労支援支援事業所で働く障がい者が描いた文字や模様を、桑沢デザイン研究所の学生がフォント素材としてデザインしパブリックデータ化した「シブヤフォント」事業を2016(平成28)年度から展開。2023年8月までの累計で、アーティスト170人(11施設)、学生は63人が携わり、データ数は525種類(フォント62種類、パターン種類463種類)を展開。個人でも使えるほか、渋谷の土産品などさまざまな商品にも採用されている。

 今年で4回目を迎える同イベントでは、「交わる」をテーマに、シブヤフォントの活動に関わってきたアーティストや就労支援事業所に焦点を当てた企画を展開する。

 区役所では「庁舎まるごと美術館2023」と題し、1階・2階には渋谷フォントの原画を展示。制作に関わったアーティストも紹介し、床面にはシブヤフォントで渋谷の風景を表現したアートも掲出する。

 「障がいを知る」コンテンツとして、さまざまな障がいと障がいの特性に合わせた配慮の方法も紹介。会期中は、1階のエレベーターホール前にあるイベントスペースでアーティストによるアートワークやものづくりの実演、就労支援事業所の焼き菓子や雑貨類など自主商品の販売なども行う。

 今月9日と10日(10時~16時)には、渋谷区立文化総合センター大和田でワークショップを開催。渋谷フォントの制作に参加する障がい者支援事業所による渋谷フォントをシルクスクリーンプリントするオリジナルトートバッグ作りや、布やボタン、糸をカスタマイズできるウサギのぬいぐるみ「らぶらび」作り(参加費は各500円)など。

 渋谷区役所の開庁時間は8時30分~17時(土曜・日曜は休み)。今月15日まで。

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