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ウェスティンホテル東京、開業以来の大規模改装 バーや客室など

「ウェスティンホテル東京」外観

「ウェスティンホテル東京」外観

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 ウェスティンホテル東京(恵比寿ガーデンプレイス内)が12月4日、改装を終えてグランドオープンする。

最上階に位置するバー

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 1994(平成6)年の開業以来の大規模リノベーションとなる今回。来年の開業30周年に向けて、今夏から営業を続けながらロビーラウンジやレストラン、フロント、全客室、ラウンジなどを改装していた。デザインは「Heritage and Reinvigoration(継承と再生)」をコンセプトに、乃村工藝社のデザイナー集団「A.N.D.」が既存の「オーセンティックな西洋の様式美」を継承しつつ、恵比寿の自然やビール工場があった歴史などからインスピレーションを得たデザインを取り入れた。

 1階は西洋の室内温室「オランジュリー」をコンセプトに、各所がシームレスにつながるあようデザイン。フロントデスクは、チェックインカウンターを庭の緑がのぞく窓際に移設。壁面にはフラワーアーティスト佐々木直喜さんが「∞(インフィニティー)」をイメージして手掛けたグリーンのインスタレーション「nature infinity」を配置した。

 1階のロビーラウンジ「ザ・ラウンジ」とレストラン「ザ・テラス」は先行して10月にオープン。天井高約10メートルの空間が特徴のラウンジ中央部には、庭にある滝をイメージしたアート「Cascade」を設置するほか、フロアラグはクロフォード・モネの絵画「花の庭」に着想を得た「水の庭」をデザインするなどした。床面積は246平方メートル、席数は96席。営業時間は10時30分~21時30分(土曜・日曜・祝日は11時~22時)。

 レストランはロビーやラウンジとシームレスにつながるようデザイン。水と緑をキーワードにしたインテリアデザインを採用し、壁面にはテラリウムや水のしずくを感じさせるアートを展示するなどしている。床面積は695平方メートル、席数は180席。営業時間は、朝食=6時30分~10時30分、ランチブッフェ=11時30分~14時30分(土曜・日曜・祝日は12時~16時)、ディナーブッフェ=17時30分~21時30分(同17時~22時)、アラカルト=11時~21時(同21時30分まで)。

 レストランに併設していたペストリー「パティスリー・バイ・ウェスティンホテル東京」は独立した店舗として1階に出店。ガラスとアイアンの格子に囲まれた床面積60平方メートルの空間で、エグゼクティブペステリーシェフ鈴木一夫さんが手がける「シグネチャーシュークリーム」(180円)、「ウェスティンプリン」(620円)など定番の商品や季節のスイーツに加え、「ラズベリーライチ」(600円)などオリジナルレシピのシャーベット、キャラメルに仏産の塩とバターを加える「キャラメルブールサレ」など4種類が加わったオリジナルチョコレート、総料理長沼尻寿夫さんのオリジナルカレーや館内の広東料理「龍天門」のマンゴープリンなどをラインアップ。イートインスペース4席や、1本からの購入やブーケにも対応するフローリスト「+F」を併設する。営業時間は10時~20時。

 16階以上の客室とスイートルーム宿泊客などが使える「ウェスティンクラブ」は17階から最上階に移設。床面積は425平方メートル。ナチュラルなカラーリングの中にグリーンを配した空間には、ダイニングエリア、コミューナル(共有)エリア、ラウンジエリアを設置。チェックイン・アウトの手続きや、朝食、ティータイム、イブニングカクテルなど専任スタッフが給仕する。

 同フロアのラウンジ跡にはバー「エスカリエ」を新設。床面積は175平方メートル。ビール工場の煙突や煙をデザインモチーフに、ブロンズを基調に仕上げる。カウンターや窓際のソファ席など57席を用意。バーテンダー後閑信吾さん率いるカクテルバー「The SG Club」が考案した同店オリジナルのカクテルやモクテル計7種類、総料理長沼尻さんによる同店限定のパフェなどを提供する。営業時間は11時~23時(金曜・土曜・祝前日は24時まで)。

 同じく同フロアの鉄板焼き店「恵比寿」もリニューアルし、炎をイメージしてデザインしたライトを採用。オリジナルブランド牛「黒恵比寿牛」をはじめとした黒毛和牛などを使い、日本料理と西洋料理の料理長を配置することで、和と洋それぞれのテイストを取り入れた料理を提供する。床面積は285平方メートル。席数は76席。営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=17時30分~22時(土曜・日曜・祝日は17時~22時。

 客室は7室増設。デラックス292室、エグゼクティブ133室のスタンダードルーム(42平方メートル)、デラックス(82平方メートル)14室、エグゼクティブ(128平方メートル)4室、プレジデンシャル1室、インペリアル(各210平方メートル)1室のスイートルームで構成。客室の壁面には桜の枝をモチーフにした和紙のアートワークを配し、床にはフローリングと木漏れ日をイメージしたカーペットを採用。窓際のワークスペースは仕事や食事などさまざまな用途で使えるテーブルセットに変更し、全室で採用する「ヘリテージベッド」は最新のものにした。

 20階の「プレジデンシャルスイート」は「アーバンリゾート」をテーマにインテリアを一新。リビング、ダイニング、ベッドルームには自然をモチーフにしたアートを配置。リビングとベッドルームの間にはランニングマシンなどを置く「リトリートルーム」を設ける。サウナ後に体を休めたり、ヨガやストレッチなどをしたり自由に使える空間となる。21階の「インペリアルスイート」は同ホテルのこれまでの「オーセンティックでヨーロービアンクラシカル」な雰囲気を「現代的な視点」でアップデート。リビングとベッドルームの間に設置した「クチュールルーム」には結婚式での宿泊も想定したサイズの姿見も設置している。

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