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サッポロHD、渋谷区に高濃度エタノール寄贈 福祉施設などで活用

サッポロビール執行役員広域法人営業本部長の大西恭弘さんから高濃度エタノールを受け取る長谷部健渋谷区長(右)

サッポロビール執行役員広域法人営業本部長の大西恭弘さんから高濃度エタノールを受け取る長谷部健渋谷区長(右)

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 サッポロホールディングス(渋谷区恵比寿4)は6月15日、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として高濃度エタノールを渋谷区に寄贈した。

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 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、不足している消毒用アルコールの代替品として生産したもの。サッポログループの「地域社会との共生」の取り組みの一環として、協働で地域社会の課題解決を図る包括連携協定「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定(通称S-SAP、エス・サップ)」を結んでいる渋谷区に寄贈した。

 寄贈したのは、サッポロビールが醸造工場1カ所を一時的に専門工場にして生産した濃度65%のエタノール4リットルペットボトル(内容量3.9リットル)864本。今月9日に納品済みで、区の福祉施設、学校、教育施設、スポーツセンターなどで活用する予定。

 長谷部健渋谷区長は「特にアルコール・エタノールは区でもなかなか手に入らない状況だったので、本当にありがたく、助かっている」と感謝の言葉を口にし、サッポロビール執行役員広域法人営業本部長の大西恭弘さんに感謝状を手渡した。

 大西さんは「代替品ではあるが、何とか現場で奮闘されている皆さんに少しでもお役に立てれば」と期待を込めつつ、サッポログループが区民祭りなど区のイベントとも協働してきたことに触れ、「コロナを乗り切って、新しい生活様式の下安全・安心を取り戻して、もう一度区民の皆さまと楽しい時間を共有できれば」と願いを込めた。

 区の新型コロナウイルス感染症の陽性者は同日現在、累計186人(軽症・中等症18人、退院など163人)。3週間ほど前は5日に1人ほどと新規感染者が減少していたが、現在は毎日のように新規感染者が確認されているという。長谷部区長は「2週間前の状況が出ているということは、段々と広がっているということ。ウィズコロナとどう付き合って、経済とどう両立させていくかなど、これからいろいろ試行錯誤していくと思う。消毒など自分の身を守ることはさらに求められてくる。区民の安全のために寄与していく」と話した。

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