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渋谷に色で洋服を提案するセレクト店「いろや」-オープン月は「白」

同店を運営するブラックの大野敬太社長

同店を運営するブラックの大野敬太社長

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 渋谷・キャットストリートに3月14日、色で洋服を提案するセレクトショップ「IROYA(いろや)」(渋谷区神宮前5、TEL 03-6450-6190)がオープンする。経営はアパレルベンチャーのブラック(千駄ヶ谷3)。

今月は白色のアイテムをそろえる店内

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 毎月1つの色をフィーチャーし商品をそろえることで、価格・ブランド・テイストだけでなく「『色』でアイテムを選ぶ楽しみ」を提案する同店。同社社長の大野敬太さんは広告代理店やベンチャー企業へ勤めた後、個人投資家から出資を受け昨年起業。学生時代に古着店で販売員やバイヤーをしていた経験があり、かねてアパレルショップの出店を目指していた。同店のコンセプトは「四季の移ろいに合わせ着る服の色が変わるのは他の国にはあまりない」と感じていたことから生まれた。

 大野さん自身が「裏原系などの服装が好き」なこともあり、当初から同エリアで出店場所を探した。店舗面積は約8坪。店舗は外観・内装共に白が基調で、ファサードにはサイネージを設置。店内は毎月フィーチャーする色に合わせ、天井に投影する色や照明の色を変える。「新しい店舗のあり方としてデジタルを組み込む」同店では、iPhoneに専用のデジタル端末を付けることでレジの機能を持たせるレジ無しのスタイルを導入。現金にも対応するがクレジットカードでの支払いを推奨する。

 店内にはカメラ・モニター・iPadを設置。来店者が写真を撮影すると身に付けているアイテムの色が識別され、色の割合に合わせた大きさの幾何学模様となってモニターに表示される。その模様はファサードのサイネージにも流れるようになっている。今後は同模様をTシャツにプリントし販売する「店頭ならではのサービス」も予定。

 ターゲットは20代後半~30代でメンズ・レディス共に扱う。商品は国内外のブランドをはじめ、デッドストック品、ビンテージアイテムなどで、一点物も多い。メンズブランド「wjk」などを手掛けたことで知られるデザイナー橋本淳さんのレディスブランド「Trovare(トロヴァーレ)」、本物の食べ物を特殊加工し作るアクセサリーブランド「ROTARI PARKER(ロタリパーカー)」のアイテムは、フィーチャーする色に合わせ毎月取り扱う予定。最初となる今月は「白」でそろえ、来月以降は季節感に合わせ選ぶが、来店客らの「身に付けたい色」などもくみ取っていくという。

 大野さんは「商品のブランド名を聞いて思い起こすイメージがあるかもしれないが、ブランド名をあまり表に出さないことで、気になった商品を手に取ってもらうことで『このブランドにこういう商品もあったんだ』と気が付くきっかけになれば」と話す。

 店舗オープンと同時にイーコマースサイトをローンチ。一点物も含め全アイテムを見られるようにするほか、店舗とは異なり毎月フィーチャーする色のアイテムを順次追加していく。「実店舗とイーコマースをどう連携させることができるかを追求し、それをより強く感じられる仕組みを作っていきたい。それにより他店と違ったアプローチができるのでは」と意欲を見せる。

 営業時間は12時~21時。

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