真っ白な地球儀に平和の「色」-表参道でオノ・ヨーコさん個展

ギャラリーに並ぶ大小5つの「地球儀」。来場者が思い思いの色を乗せていく参加型作品

ギャラリーに並ぶ大小5つの「地球儀」。来場者が思い思いの色を乗せていく参加型作品

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 真っ白の地球儀にカラフルに描かれたメッセージ――表参道「ギャラリー360°」(港区南青山5、TEL 03-3406-5823)で、オノ・ヨーコさんの個展「Colours of the Globe」が開催されている。

参加型作品は街頭でも。「愛する人」の顔を描く作品

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 故ジョン・レノンの妻で、前衛芸術家としても知られるオノさんはこのほど、年末恒例のチャリティーコンサート「ジョン・レノン・スーパーライブ」のために来日したばかり。会場では「一般参加型」のインスタレーションで、積極的な平和活動を続けるオノさんの「世界平和」への思いを伝えている。

 真っ白なギャラリーに並ぶのは、青や茶などのペンでメッセージやイラストが自由に描かれた地球儀。大気汚染や温暖化など環境問題が懸念される地球に「美しい色」をよみがえらせようと、オノさんの提案で色のない白い地球儀に来場者が色を描き加えていく「インタラクティブ(対話式)アート」。

 用意された大小5つの地球儀には、展覧会開始後から徐々に「色」が増え、魚や動物、葉などの絵や海を渡る船や飛行機、中には「NEW LAND」と架空の島が出現するなど、来場者も楽しみながら「アート」に参加する様子が作品から浮かび上がってくる。

 観客が一体となって作品を作り上げるこの「色を加える絵画」シリーズは、オノさんが前衛芸術集団「フルクサス」の活動に参加し始めた1960年代から発表し続けているもの。今回は、「地球儀」だけでなく輪郭だけの平面の「顔」に色を加えていく作品が、ギャラリーから「街頭」に飛び出している。

 開催期間中、学生らボランティアが2人1組となり、1人は表に「男性」、背中に「女性」の顔の輪郭が描かれたボードをそれぞれ身に着け、1人はペンとカメラを持ち道行く人に「あなたの愛する人を思って完成させてください」と呼び掛ける。1日に男女合わせ完成する2枚の絵を、完成したその場でギャラリーに飾っている。

 描くのは「八百屋さんや工事現場で働く人、外国人や若い人までさまざま。みんなで完成させていくので、最後の方はかなりアバンギャルドになる日もある」(同ギャラリーの菅谷さん)という。雨の日やにぎわう休日など日によって参加人数が異なり、加わる色の数も変わっていくのが、参加型アートならではの特徴。ボランティアは、表参道や原宿周辺をはじめ、渋谷方面まで足を伸ばすこともあるという。

 完成した「顔」はすでに20作品以上。ギャラリーでは、実際に作品を持って練り歩く様子を収めた写真も併せて紹介している。

 営業時間は12時~19時(日曜、祝日閉館)。入場無料。今月25日まで。

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