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「副都心線」あす開業-北参道など広域渋谷圏各駅で記念行事ラッシュ

あすの開業を待つ新「渋谷駅」宮下公園前の新しい出入り口

あすの開業を待つ新「渋谷駅」宮下公園前の新しい出入り口

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 都心最後の地下鉄新線とも言われる「副都心線」の開業まであと1日。渋谷、新宿、池袋を1本につなぐ新線の開通で、沿線百貨店など各商圏の期待と不安も交錯する中、新線開通を歓迎する、広域渋谷圏の3つの駅「渋谷」「明治神宮前」「北参道」周辺の「まち」の動きも活発だ。

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 新たな地下駅が誕生し、ライバル駅、新宿、池袋との白熱するエリア間競争が待ち受ける渋谷。開業日14日と翌15日にはハチ公前広場に特設ステージを設け、祝賀風船の進呈や、国学院大学吹奏楽部、ゴスペルグループらによるライブなどの記念イベントを企画する。

 記念イベントの主催者の1人で渋谷道玄坂商店街振興組合の大西賢治理事長は「渋谷駅には多くの人、特に若者が訪れるのでは」と期待を寄せながらも、「渋谷の場合、副都心線開業がひとつのスタート。今回の開業が終わりではなく、(2012年度の)東横線との相互直通運転に向けた周辺の再開発も同時に始まる。これからが駅としての正念場」と気を引き締める。開催時間は14日=11時~17時(ライブは12時~)、15日=13時~17時。

 渋谷、新宿、池袋の3大商圏によるエリア間競争に注目が集まる中、表参道ヒルズや高級ブランド店、感度の高いセレクトショップ、カフェなどで20代~30代女性やカップル層などの支持を集めるとみられる明治神宮前駅でも、同14日を皮切りに記念イベントが続く。

 駅構内では改札付近などコンコース壁面を利用した「表参道写真展」を開催。写真は、1930~1970年代に表参道から明治神宮にかけて撮影されたもので、明治神宮が所有する写真や、一般公募作品など64枚を展示する。空襲で焼失した明治神宮の社殿を写したモノクロ写真や神宮前交差点にあった旧「セントラルアパート」周辺の写真など、原宿や表参道の歴史を振り返る貴重な資料としても楽しめる。同29日まで。

 副都心線の開通でアクセス条件が飛躍的に向上する北参道駅。明治神宮をはじめ、「国立能楽堂」「鳩森八幡」など日本伝統を感じさせる施設を集客の柱に打ち立てたい地元「北参道駅開業祝賀委員会」では、開通前日の13日夜に「前夜祭」を開催。点灯式には「祝」のともり文字が出現、会場となる明治神宮北参道大鳥居前広場から渋谷消防署原宿出張所前にわたる区道では、数千本のろうそくによる光の演出を行う。前夜祭では「能」の舞も披露。開催時間は18時30分~20時30分。

 各駅では開業当日、渋谷区長らによるテープカットも行われる。

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