渋谷区円山町の複合ミニシアター施設「Q-AXビル」1階のカフェレストラン「Prologue（プロローグ）」（TEL 03-3464-6276）は7月中旬より、店舗や劇場空間を活用した若手クリエーター支援事業を本格化させる。

　同店は、渋谷駅前「QFRONT（キューフロント）」8階に店を構える「ぷん楽」（本社＝宇田川町）が今年1月に出店、劇場連動型のテークアウト区画を併設し、昼はブッフェスタイルのカフェ、夜はレストランとして営業している。

　開店当初から劇場との連動企画などは計画していたが、今回若手アーティストのマネジメントなどを行う「リメール」（桜丘町）と組み、店の空間を活用したイベント開催を定期化していく方針を決めた。同20日から始まる初回は、キイラストレーター・詩人のキン・シオタニさんの作品を取り上げる。

　キンさんは、著書「沖縄の海の水を北海道に捨てに行く男」（集英社インターナショナル刊）などの代表作をはじめ、深夜ドラマの脚本など文筆業で活躍するかたわら、素朴な風合いが特徴的なイラスト画家としても知られる。「無気力爆発」と題した今回の個展では、店内を中心に大小合わせ20点以上の作品を展示し、作品は販売も行う。

　個展と連動し、ビル地階の「Q-AXシネマ」ではエントランスのモニターでキンさんの映像作品を放映するほか、スクリーンで映画上映前に流すマナーCMにもキンさんのイラストビデオを起用する予定。展示は8月31日まで。

Prologue（Q-AXシネマ）