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都立明治公園、店舗棟オープンへ 衣・食など「体験」意識した6店舗

園内に造られた店舗棟の一部(写真奥、低層の建物)

園内に造られた店舗棟の一部(写真奥、低層の建物)

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 昨年拡張・リニューアルした再整備された東京都立明治公園(渋谷区神宮前2、新宿区)内の店舗棟が1月31日から順次オープンする。

「PLAY EARTH PARK WONDER STORE」の1階

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 1964 (昭和39)年の東京オリンピック開催に合わせて整備・開園した同園。道路を挟んで隣接する新国立競技場の建設を機に再編され、1万6179平方メートルが昨年10月に新たに開園した。シンボル的な位置付けとなる芝生広場「希望の広場」、樹林地「誇りの杜(もり)」などを展開し、都立公園で初めて、民間事業者を公募・選定し飲食店などの施設を設けて得た収益を活用することで園全体の整備・運営などを一体的に行う「Park-PFI」事業を採用。東京建物をはじめとする6社から成る「Tokyo Legacy Parks」(中央区)が管理している。

 園内における建築面積が限られていることや、20年後取り壊すことなどからコンパクトな2階建ての建物5棟を建築し、1棟1店舗をベースに6店舗を展開する。地域の人たちの日常使いを始め、東京体育館や国立競技場という運動・スポーツに近い環境を意識したという。

 同日オープンするのは4店舗。アウトドアアクティビティーショップ「PLAY EARTH PARK WONDER STORE」はゴールドウインが初めて公園内に出店する店舗で、スポーツアパレルの新業態となる。同社が展開する「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」「HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)」「speedo」(キッズ)、サイズアウトして着られなくなった子どもの洋服を買い取りリペアして販売するアパレル「グリーンバトン」、店舗ロゴ入りのTシャツ(4,950円」やバンダナ(1,980円)などのオリジナル商品、園内の遊びなどにも使える玩具類などをセレクトする。

 園内での過ごし方の提案として、「ザ・ノース・フェイス」のキャンプチェア、「Cake」のキックバイク(各2時間550円、終日1,100円)、「NEUTRALWORKS」が販売するスポーツ「スティックとスキットル」の道具(同330円、同660円)など、レンタルを行うのも特徴。店内には絵本を読むことができるキッズスペースを設けるほか、園内での読み聞かせや自然の観察、ランニングなどイベントも積極的に行っていく。営業時間は10時~19時。

 「natuRe tokyo(ナチュール トーキョー)」は、ゼットンが手がける自然派ビストロレストランで、同社が米ハワイに出店する「natuRe waikiki」を逆輸入するかたちで日本に初出店する。席数は、シェフズカウンターやテーブル席、個室・半個室、ソファ席など店内54席、テラス20席を予定。店内にあるシェフズカウンターはまき火調理をすることから石窯をイメージするほか、植栽を入れて「森の中のレストラン」のような雰囲気に仕上げる。ハワイのメニューを、食材を変えるなどアレンジ。アラカルトメニュー、ナチュールワイン、ランチにはプレートメニュー、夜はコース料理も提供予定。客単価は、ランチ=2,000円程度、ディナー=7,000円~8,000円を想定する。営業時間は11時~23時予定(オープン当初は短縮営業)。

 そのほか、「スターバックス コーヒー」、カフェレストラン「BLUE SIX COFFEE」も出店。3月には「都市型」スパ施設「TOTOPA」の1号店と、飲食3店舗で構成するフードコート「Meiji Park Market」もオープンを予定する。

 同園は、多様なニーズに合わせて、園内で「さまざまな体験ができる」ようリーシング。園内5カ所には、AIビーコンやAIカメラを搭載した「スマートポール」を設置。個人情報を取得しないかたちで来園者をカウントし、テナントにも共有することで食材のロスなどサービス改善やマーケティングなどに活用する。年間来園目標は250万人。

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