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サンロッカーズ渋谷、休み前最後の試合で横浜に勝利

後半を中心に3ポイントシュートやアタックからのアシストなどを重ねたベンドラメ礼生選手(写真中央)

後半を中心に3ポイントシュートやアタックからのアシストなどを重ねたベンドラメ礼生選手(写真中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が11月12日、横浜ビー・コルセアーズ(同、横浜)と対戦し81-69で勝利した。

ジョシュ・ホーキンソン選手と河村勇輝選手の日本代表選手同士のマッチアップも

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 リバウンドからの速攻に走ったジョシュ・ホーキンソン選手の得点で先制したSR渋谷は序盤、中距離のシュートを中心に得点。互いに点を取り合い24-22で迎えた第2クオーター(Q)は、ジェフ・ギブス選手を中心にディフェンスリバウンドを抑え、ホーキンソン選手がシュートをブロックするなど5分近く横浜の得点を抑える間に、ライアン・ケリー選手のミスマッチを突いた得点や田中大貴選手の3ポイント(P)シュートなど連続得点でリードを広げ、37-31で後半に突入する。

 ケリー選手やホーキンソン選手は外角のシュートも得意とするが、「外ばかりにならず中も狙うというバランスを取ることが一番の目的だった」(ホーキンソン選手)とゴール下付近で1対1を仕かけるプレーが目立った。

 スクリーンを使ったりパスを回したりして空いている選手を作る攻撃を展開するなか、第3Q立ち上がりはにはベンドラメ礼生選手がノーマークの3Pを沈めたが、「相手のディフェンスがどれだけ寄ってくるのかを皆が理解していた。(きっかけとなったパスを出したホーキンソン選手も)ダブルチームに来られてもローテーションのズレをしっかり見つけることができたのでは」と振り返る。さらに、「アタックした時にアドバンテージができるのは昨日の映像を見ていて思っていたので、粘り強く攻められた」と、自身のアタックからホーキンソン選手へのアシストも光った。

 60-53で迎えた最終Q立ち上がりには、ベンドラメ選手がゴールに背を向けた状態から180度回転して放った3Pが決まり沸いた場内。ベンドラメ選手は「もちろん決めるつもりで打ったが、いいストーリーを作るとすれば、『練習から遊びでやっていたから決められた』かな」と笑顔を見せた。さらに得たフリースローを沈め4点プレーにしたが、ベンドラメ選手はこの日得た3本のフリースローを全て決めた。今季はフリースロー成功率約94%と高確率をマークしているが「(例年と)特に何も変わらないがメンタルだと思っているので、安定しているのは良いこと」と触れた。小島元基選手のタフショットやケリー選手のアタック、アンソニー・クレモンズ選手の3Pなどで少しずつ点差を広げると同時に、横浜の選手が下ろしたボールを叩いたりダブルチームを仕かけてパスミスを誘ったり好守を続け、流れを渡すことなく勝利した。

 前日の対戦で敗れていたなか、「昨日はプレッシャーをかけられていなかった。アジャストしたことはなく、やるべきことをアップデートさせてしっかり遂行しただけ」と話したルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)。Bリーグは2週間強の休みに入るが14試合を終えて4勝10敗と黒星が先行している。新しいチームであることから「(選手がそろっている状態で)どんなに調子が良くても7勝7敗までいければ良いと思っていた。けが人が出てしまった中では1勝するのも本当に難しい」と序盤戦を振り返った。

 「しっかり休むこと」を1番に挙げ、ケリー選手が開幕前にけがで約6週間離れていたこと、ホーキンソン選手が日本代表で合流が遅れたこと、ギブス選手が合流して1カ月も経っていないことなどから「やりたい戦術をすべて教え込むことができなかったので、しっかり落とし込みたい」とも。ベンドラメ選手は「勝って(休みを)迎えられることは良いことだが、まだ4勝しかしていないので気持ちが緩みすぎないように、緊張感のある練習をやっていけたら」と話した。

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