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原宿に爬虫類ショップ「デンドロパーク」 海外ブリーダー直輸入のヘビなど

元お笑い芸人の古荘智彬さんが店長を務める

元お笑い芸人の古荘智彬さんが店長を務める

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 爬虫(はちゅう)類ショップ「デンドロパーク東京原宿店」(渋谷区神宮前3、TEL 080-415-9848)が裏原宿エリアにオープンして1カ月がたった。

ヤモリが並ぶ一角

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 デンドロパークは、2010(平成22)年に名古屋に1号店を出店。原宿の店舗は静岡に次ぐ3店舗目となる。爬虫類は犬や猫に比べるとニッチな市場ではあるが、鳴かないことや食事が少ない点など飼育のしやすさや、犬や猫が食べるような固形のフードが発売されるなど飼育に必要な器具類の進化もあり人気は高まっているという。

 都内では中野や板橋などに爬虫類ショップが多いというなか、爬虫類ショップの「従来のイメージを払拭したい」という思いや、触れる機会が少ないからこそニッチな市場になっているという考えに加え、アクセス至便であること、情報発信力、潜在顧客がいると考え、渋谷区や港区で出店地を探した。

 店舗面積は約33坪。店内は白を基調に明るさや「清潔感」を表現。天井にはヘビの肋骨(ろっこつ)を表現した装飾をあしらうほか、床はカラフルなビーズをあしらった。爬虫類が並ぶ什器の下の収納ボックスは椅子にもなるほか、トイレも用意。爬虫類のため、店内の室温は高めに設定していることからコートの預かりにも対応する。

 店舗では、アメリカやドイツ、カナダなど海外のブリーダーから直接仕入れる生体を扱っているが、一部さまざまな事情で飼えなくなり引き取った生体もいる。同店では、ヘビ(3万円程度~)やヤモリ(1万円台~)、トカゲ(10万円前後~)を扱い、都心部の住宅でも飼育しやすい種類や、初心者からマニアまでに対応する種類などをラインアップ。ヤモリを陳列する棚は、手前は明るく奥は暗くし、床も一部は温かくするなど過ごす環境を選べるようにし、生体にも配慮している。

 接客時にも生体それぞれの特徴などは伝えているというが、飼育していると食事をしなくなるなど想定外の事態も起きる。犬猫に比べると情報が少ないことから、ツイッターなどSNSでコミュニケーションを取ったり、ユーチューブで情報発信したりしている。

 オープン後は、既存他店に足を運んでいた東京近郊の利用客はもとより、外国人観光客や店の前を通りかかって「フラっと」入店する人も多いという。

 子どもの頃から動物に囲まれ環境で、今も犬などと一緒にヘビを20匹飼うなどしている古荘智彬店長は爬虫類の魅力を「人間の常識をはるかに超えた生命の神秘」と言い、「ヘビに手足が無いことなどにも意味がある。分からないことがあれば、スタッフに聞いてほしい」と話す。

 営業時間は13時~21時。火曜・水曜定休。

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