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「サステナブル漁業」で捕れた東京湾スズキ使った限定メニュー 渋谷で提供

東京湾ミックスフライ

東京湾ミックスフライ

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 サステナブルな漁業に取り組む漁師から仕入れた「江戸前船橋瞬〆すずき」を使った「東京湾ミックスフライ」が9月9日から、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階の定食店「d47食堂」で提供されている。

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 サステナブルな漁業・養殖業の推進を行うUMITO Partners(渋谷1)が飲食店とコラボレーションして展開する「サステナブル・東京湾スズキフェア」の取り組みで、同店のシェフがメニューを考案した。同社と47都道府県の生産者から仕入れた食材を使った料理を提供する同店は、今年サステナブルシーフードについて考える活動を同社と始動。「100年後の漁業を見据えた海光物産の取り組みをより多くの人たちに伝えたい」という思いから、スズキが旬のシーズンに合わせて企画した。

 メニューには、海光物産(千葉県)から仕入れる「江戸前船橋瞬〆すずき」を使う。東京湾で漁獲され5月~10月に水揚げされたスズキの中から、鮮度を保ち、より魚のうま味を引き出すために同社が独自に開発した魚の締め方「瞬〆」処理したもの。同社は、2016(平成28)から持続可能性における課題解決に向け計画的に取り組む「漁業改善プロジェクト」(FIP)を始め、水産資源や生態系などの環境に優しい方法で行われている漁業や養殖業を認証する「MEL(マリン・エコラベル・ジャパン)ver.2水産物認証」や流通加工段階認証を取得。2015(平成27)年には「千葉ブランド水産物認定品」に選ばれている。

 「東京湾ミックスフライ」は、スズキと同じ漁で水揚げされるコノシロのフライを盛った一皿で、ゆずこしょうを利かせたタルタルソースを添えて提供する。

 UMITO Partnersの村上春二社長は「スズキをはじめとする東京湾の水産資源を豊かな状態で次世代につなげるためには、捕る人・売る人・食べる人、それぞれの行動が変わり、ポジティブな連鎖を生み出す必要がある」と言い、「今回のような取り組みを通じて、シェフ・飲食店および漁業者が思いでつながり、『ウミとヒト』の関係性について考え、『おいしい漁業が続く社会』に共感いただける関係者がより増えることで、社会全体にポジティブな渦を生み出せることを期待し、私たちにできる役割を果たしていきたい」とコメントしている。

 営業時間は11時30分~20時(金曜・土曜・祝前日は21時まで、日曜は9時~11時、11時30分~20時。水曜定休。提供は10月末ごろまで(無くなり次第終了)。

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