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渋谷・神山町に週末限定の和カフェ「cafe 助六」 すし店が15周年機に

いなりずしやデリなどの「助六プレート」セット(3,960円)

いなりずしやデリなどの「助六プレート」セット(3,960円)

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 週末限定営業の和カフェ「cafe 助六」が8月、渋谷・神山町エリアのすし店「鮨(すし)五徳」(渋谷区神山町)にオープンした。

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店主の上野純平さんが手がける「鮨 五徳」の15周年を機に企画したもの。コロナ禍で営業を続けるなか、従来の江戸前ずし店としての営業スタイルに「閉塞(へいそく)感のようなものを抱くようになった」という上野さん。すし店の枠にとらわれず「何か面白いイベント」で来店客は元より「自分たちも思い切り楽しみたい」と、通常営業では「絶対にやらないようなこと」を検討する中でパフェが思い浮かび、昼間の時間帯を使った和カフェに行き着いた。

 営業に合わせて軽食として助六ずしの提供も決め、カフェであることからプレートを企画。歌舞伎の「粋」や「洗練された江戸文化」を表現している演目「助六」のように「粋で洗練された」プレートを目指し、店名も合わせて命名した。

 メニューはその「助六プレート」セット(3,960円)のみ。だしがより浸透するよう探したという京都から仕入れる揚げや、新潟・上越の農家に生産を依頼しているコシヒカリとコシイブキの古米、信州・八重原産コシヒカリの3種をブレンドしたシャリを使い「ほんのり甘く優しい上方の味付け」に仕上げたいなりずしや、仕入れにより内容が変わるデリなどのプレート、わんに、京都の茶空間「◯間-MA-」による冷茶をペアリングする。

セットの季節のデザートは現在、「無花果(イチジク)と水羊羹(ようかん)のパフェ」を提供。上野さんの出身地・新潟県のイチジク(果肉、ジュレ、コンポート)や、長岡市の加勢牧場が飼育するガンジー種から搾った「ガンジー牛乳」で作ったオリジナルのミルクアイスのほか、車麩のラスク、水ようかん、ほうじ茶のグラニテなどを盛っている。

 席数は厳密には決めていないが「ゆったりとゆっくりとしていただきたい」と5~6席程度で営業。ランチ営業ではなくイベントという位置付けで、休日に茶や菓子を「私たちと一緒に楽しんでいただきたい」と、週末のみの営業にしている。上野さんは「毎日だと疲れてしまって楽しめなくなるので」と笑う。

オープン後はすし店の常連も足を運んでいるが、オープンに当たり「鮨五徳」「cafe助六」両店のインスタグラムアカウントを開設したこともあり、そこから知って来店する人が多いと言う。cafe助六に来店した客の投稿を通じて「鮨五徳」に興味を示す若年層の客が増えるなど、「思いもよらなかったうれしいことがたくさん起こって、本当に私たちの心もパッと明るくしていただいている」と話す。

 営業時間は12時~14時30分。月曜~金曜定休。完全予約制(現在はインスタグラムのダイレクトメールで受け付け)。営業は12月末までの予定。

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