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恵比寿にコワーキングスペース「co-ba」新拠点 賃貸レジデンスを併設

「co-ba ebisu」イメージ

「co-ba ebisu」イメージ

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 コワーキングスペースとレジデンスを併設する「co-ba(コーバ)ebisu」(渋谷区恵比寿西1)が12月、恵比寿「鎗ヶ崎」交差点近くにオープンする。

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 コワーキングスペースを手掛けるツクルバ(目黒区)が運営。東急が企画監修し、日本郵便が展開する賃貸マンション「JP noie(ジェイピーノイエ)恵比寿西」の1階・2階に開く。「co-ba NETWORK」は現在、全国22カ所に拠点を持ち、広域渋谷圏では2011(平成23)年12月、渋谷駅新南口近くに開いたクリエーター向けコワーキングスペース「co-ba shibuya」(渋谷3)、昨年11月に神南に開いたスタートアップに特化したコワーキングスペース「co-ba jinnan」(神南1)に続く3拠点目となる。

 「働き方改革」を背景に、企業側ではなく働き手に焦点を当て、主導権を持ち自由に働き方を選べる「働き方解放区」をコンセプトに掲げる。大手企業の社員やフリーランスのクリエーター、スタートアップの起業家ら所属や職種を問わず「未知の出会いから新しい価値を生み出す『場』づくり」を目指す。

 広さは、各フロア約800平方メートル。1階はコワーキングエリアで、フロア全体を一つの街としてイメージし、異なる機能の仕事場を「街区」として設計。中心には、スタートアップやクリエーターチームなどの半オープンなカスタマイズ個室を配置し、周りを個室やフリー席、集中ブースが囲む。固定ブースは5席。約100席のフリー席やブース席に加え大小の個室、共用部にはイベントスペースやバー、ショーケース、テラスなどを配置。カスタムオフィスとプライベートオフィス、コーポレートコワーキングスペースの3プランを用意する。

 2階は同社初の試みとなるレジデンス(賃貸住宅)「co-ba ebisu residence」。全20戸で、各住戸の広さは30~70平方メートル台で、共用部にはリビングやダイニング、作業デスク、書斎などの機能を持つシェアスペースを備え入居者同士のコミュニケーションも促す。

 2階の入居者が1階の機能を利用できるオプションも設け、1階と自由に行き来することで「仕事場の概念を解放する」働き方や暮らし方を提案。恵比寿・代官山周辺は居住地としてのニーズも高いことから、早朝に使える「アーリーバードプラン」(早朝利用)や、週末と夜間に使える「ナイト&ウィーケンドプラン」(夜間と週末限定利用)など、同施設居住者や近隣エリアで暮らす人が仕事終わりや出勤前になどに利用しやすいプランを用意する。

 プランはほかに、入退室の状況に応じて時間単位で課金する「従量課金プラン」、1日単位で利用できる「プロジェクト利用プラン」など。「subsclife」(神宮前4)と提携し、利用者のスタイルに合わせ家具を選べるサブスクリプションも導入する。

 月額料金は、1階がフリー席(24時間、登記利用込み)=3万3,000円、ナイトアンドウィークエンドプラン(平日18時~翌10時、週末24時間、登記利用不可)=1万3,750円、アーリーバードプラン(6時から10時、登記利用不可)=7,150円、ブース席(24時間、登記利用込み)=7万1,500円ほか(以上、初期費用2万2,000円)。

 2階(賃料)が25万6,500円~57万円(共益費込み、定期借家契約2年、敷金・礼金は各賃料の1カ月相当額)。

 ツクルバ広報の高橋春香さんは「これまで渋谷では、スタートアップを対象としたコワーキングスペースはあったものの、大企業の社員が本業とは違う働き方をする場や、大企業の社員とスタートアップの社員が交流する場は乏しかったと言える。今回のco-ba ebisuは、フリーランスから大企業の社員まで、多様なバックグラウンドの人がさまざまな働き方ができるように設計されている」と話す。

 「スタートアップの聖地として、今後大手企業との連携の仕組みなどが備わったワークプレイスのニーズが高まってくると思う」と、渋谷エリアでの今後のコワーキングの在り方について推測。「本業がありながら副業やプロボノをする人、大企業に務める個人など、新しい『働き方』に挑戦している人に入居してもらいたい」と呼び掛ける。

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