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表参道の商業施設「GYRE」、フードフロア刷新へ 料理人・野村友里さんら監修

リニューアルする表参道「GYRE」4階フードフロア

リニューアルする表参道「GYRE」4階フードフロア

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 表参道の商業施設「GYRE(ジャイル)」(渋谷区神宮前5)の4階レストランフロアが2020年1月、約1000平方メートルの空間を一体的に展開するフードフロア「GYRE.FOOD(ジャイル フード)」としてリニューアルする。

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 同施設は2007(平成19)年11月、表参道沿いの旧「エスキス表参道」の跡地に開業。フロアごとに各階層を回転したように積み重ねたユニークな形状の建物には、地下1階から5階(ビルは地下2階、地上5階)までにショップやレストランなど17店舗が集積。設計上の「ずれ」で生じた空間にはテラスを設け、各テラスをつなぐかたちでビルの周囲に階段を配すなど、施設名称の「ジャイル」(渦、回転の意)をそのまま体現した。

 建設地は2006(平成18)年1月に閉館した旧「エスキス表参道」(渋谷区神宮前5)跡地で、オランダの建築家グループ「MVRDV」が設計した。フロアごとに各階層を回転したように積み重ねたユニークな形状の施設には、地下1階から5階(ビルは地下2階、地上5階)までに、開業時から出店する「MoMA Design Store」などのショップやレストランなどが集積。設計上の「ずれ」で生じた空間にはテラスを設け、各テラスをつなぐかたちでビルの周囲に階段を配すなど施設名称の「ジャイル(渦、回転)」を「体現」してきた。

 施設の総合ディレクションを手掛けるのはアタッシェドゥプレスでHiRAO INC(神宮前1)社長の平尾香世子さん。レストランフロアのリニューアルでは、「ワンフロア・ワンコンセプト」を軸に、「循環」をテーマとした、メゾン、オールデイダイニング、バー、グロッサリーショップとイベントスペースを一体とした空間に刷新。原宿の古民家で多国籍な料理を提供するレストラン「restaurant eatrip(イートリップ)」(神宮前6)を経営する料理人・野村友里さんと、新宿ゴールデン街でレモンサワー専門店「THE OPEN BOOK」を手掛けたことでも知られる田中開さんが全体のコンセプトを手掛ける。

 フードディレクターには、パリで修業し銀座「ESqUISSE(エスキス)」でスーシェフを務めた信太竜馬さんを起用。空間設計を、フランスを拠点に活動する建築家・田根剛さん(Atelier Tsuyoshi Tane Architects)が担当するなど、国内外で活躍する気鋭クリエーターらが顔をそろえる。

 フロアでは、「食べ終わった後もそこから再生する場」として、コンポストを採り入れるなど実験的な試みの可視化を目指すほか、ビルの中で「土」を感じられる場を提案。4つの異なる業態を展開する。席数は計約150席。

 4店は、食文化・食生活の多様性などを背景に「真に生命力が躍動し、想像力が羽ばたく場」を目指すというメゾン「elan(エラン)」(営業時間18時~21時・ラストオーダー、水曜定休)、オールデイダイニング「EUREKA(ユーリカ)」(同11時~22時)、ロンドンなど海外経験も豊富なバーテンダー野村空人さんがプロデュースし新たな技術で作る「タップカクテル(タプテル)」などを提供するバー「funklein(フュンクライン)」(同11時~23時30分、以上ラストオーダー)、野村さんが「生命は全て土に生まれて土に還(かえ)る」という意味を店名に込めたグロッサリー&シードクラブ「eatrip soil(イートリップ ソイル)」(同11時~20時、月曜定休)。

 11月30日に一部店舗を除きプレオープンし、グランドオープンは2020年1月10日を予定する。

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