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ヒカリエデッキに大岩オスカールさん壁面アート「乱流時代の油ダコ」登場

ヒカリエデッキで一般公開されている大岩さんの作品「乱流時代の油ダコ」

ヒカリエデッキで一般公開されている大岩さんの作品「乱流時代の油ダコ」

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 画家で現代美術家の大岩オスカールさんによる大型作品「乱流時代の油ダコ」が4月19日、歩行者デッキ「渋谷ヒカリエ ヒカリエデッキ」(渋谷区渋谷2)の壁面に登場した。

大岩オスカールさん

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 作品は、東京メトロ銀座線の線路上部約190メートルにわたる「渋谷ヒカリエ」(4階)北側の歩行者デッキの中間地点に掲出。同所での壁面アートプロジェクトは今回が第6弾となる。1965年ブラジル・サンパウロに生まれ日本人の両親を持つ大岩さんは、サンパウロ大学建築学部を卒業した後にニューヨークに渡り、日本とも行き来しながら作品を制作。緻密なタッチや俯瞰(ふかん)的な構図を使い、社会風刺に満ちた独自の世界観をユーモアを込めて表現してきた。

 今回披露した新作は、高さ3メートル×横10メートル。1999(平成11)年に制作した「Aquarium」で小さな瓶から油が漏れているような空想の水性生物「オイルオクトパス」を描いたのと同様、タコを描き、地球環境やエネルギー、人口問題をはじめ、コロナ禍によるパンデミックや戦争への懸念を背景に表現した。5月3日14時~17時には、大岩さんがライブペイントで作品を仕上げる様子を公開する。

 大岩さんは、作品公開に当たり、1999年に「オイルオクトパス」を描いた当時のことを振り返り、「当時の地球の人口は60億人であり、石油がいつか枯渇するのではないかとも言われていたが、地球温暖化はまだそれほど進んでいなかった。彼(オイルオクトパス)が、現在のこの世界を観察していたなら、どのような感情をいただいただろうか? この想像の世界から生まれた質問が、今回の作品のテーマ」とコメントしている。

 作品公開を記念し、同名の展覧会を4月27日~5月12日、渋谷ヒカリエ8階「8/CUBE」(1・2・3)と「8/COURT」で開催。新作を含めた大岩さんの作品を展示するほか、5月4日にはドローイング制作のワークショップも行う(14時~16時、要予約・参加無料)。Tシャツやバッジ、トートバッグなどの公式グッズも販売。開催時間は11時~20時。

 ヒカリエデッキの壁面アートは9月末まで公開予定。

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