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アルバルク東京、サンロッカーズ渋谷から逆転勝利 ラスト10秒までもつれ込む

決勝点を挙げた安藤誓哉選手(奥)

決勝点を挙げた安藤誓哉選手(奥)

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 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)とサンロッカーズ渋谷(同、SR渋谷)が12月12日、アリーナ立川立飛で対戦した。観客数は2534人。

立ち上がり連続で3ポイントシュートを決めたベンドラメ礼生選手

 渋谷をホームタウンとする両チームのダービー3戦目。1勝1敗の対戦成績で迎えた今節は前回の対戦以上に白熱し、勝敗は試合終了のブザーが鳴るまで分からない展開となった。1・2点を争う戦いをしていた最終クオーター(Q)残り1分10秒、「強気で」リングにアタックした安藤誓哉選手がレイアップを決めるとともにバスケットカウント(得点に加えフリースロー)を奪い、3点プレーで74-72と2点のリードを奪ったのはA東京。

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 ボールを奪い合う場面が続いた中、ラスト9.2秒でSR渋谷がボールをものにした。伊佐勉ヘッドコーチ(HC)はタイムアウトを要求し、ピック(スクリーン)でミスマッチをつくりベンドラメ礼生選手がレイアップシュートを狙う攻撃をデザイン。予定通りベンドラメ選手はドライブを仕掛けたが、A東京のディフェンスが自身に寄って来たのを見て、コーナーでフリーになっていた杉浦佑成選手へパスを選択。杉浦選手が放った3ポイント(P)シュートはリングに弾かれタイムアップとなった。

 杉浦選手は「『来い』とは思っていたが、いざボールが手に渡った瞬間、会場の空気が伝わってきて(手元が)くるった」とラストショットを振り返る。今季は各クオーターの最後にブザービーターを決める場面が幾度と見られているが「まるで別物」と言い、「クロックが無い場面で出してもらえるのはうれしいが、今日のシュートを決めてこそ」と話す。延長の末敗れた新潟アルビレックスBB戦を引き合いに出し、「今季の5敗中2敗は僕が決めていれば、という試合だったので悔しい」と唇をかんだ。

 杉浦選手へのパスを選択したベンドラメ選手は「いいプレーだったと思う。(シュートが)入らなかっただけで、そういった状況でボールが回ってくるというメンタルもつくることができるのでは。最後のプレーで(SR渋谷の)たくさんの選手が成長するための鍵を握ったと思う」と話した。両チームのダービー戦は今季まだ3試合残っている。「戦えているけれど負けては意味が無い。(チームメートの)それぞれが自分と向き合っていると思うので、前向きに考えてもらえたら」と期待を込めた。

 A東京の田中大貴選手が「終始渋谷のペースだった」と振り返ったように、SR渋谷は立ち上がりから連続で3Pが決まったほか、リバウンドで優位に立ち、前半で最大15点のリードを奪った。A東京はフリーのシュートも決めきれず重たい展開となり、「自分たちがディフェンス(DF)を切らしてしまった」(田中選手)が、SR渋谷のインサイド陣へのWチームで体を張りターンオーバーを誘発するなど「我慢して粘り」(同)、徐々に点差を詰めていき勝利を手にした。A東京のルカ・パヴィチェヴィッチHCは、強豪ぞろいの同地区対決ということもあり、「とても大きな試合で重要な勝利をものにした」と喜びを表現し、安藤選手は「本当に苦しい戦いだった」と勝利をかみしめた。

 田中選手は「激しいプレーをしてくる相手にターンオーバーでボールを与え、リバウンドでセカンドチャンスを与えている。そこを改善しないと次のステージには行けない」と現状を分析しつつ、「うまくいかない時でもDFで我慢して、最後、自分たちに流れを持ってくる。結果が出たことでやることが明確になった。調子が悪い時でも勝たなくてはいけない。その強さは手に入れたい」と意欲を見せた。

 NBAに挑戦している馬場雄大選手の退団、けがによる小島元基選手の離脱もあり、田中選手がボール運ぶ場面が増えている。「昨シーズンまで無かったところもやらなくてはいけず、削られて試合終盤でちょっと疲れていることは正直あるが、タフさを身に付けるいい機会。負担が多い誓哉もうまくやってくれているので、状況は良くないが前向きに捉えて、もっとうまくやりたい」とも。

 次節となる今月14日・15日は、A東京はアウェーで横浜ビー・コルセアーズと、SR渋谷はホームで滋賀レイクスターズとそれぞれ戦う。

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