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表参道ヒルズで荒木経惟さん写真展 17年で撮影した男性の顔207点

「男の裸は顔」と話す荒木経惟さん

「男の裸は顔」と話す荒木経惟さん

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 表参道ヒルズ(渋谷区神宮前4)地下3階「スペース オー」で4月24日から、写真家・荒木経惟さんの写真展「男―アラーキーの裸ノ顔―」が開催される。

ビートたけしさんは17年前と現在の写真を展示する

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 月刊誌「ダ・ヴィンチ」創刊20周年事業の一環。1997年に始まった同誌の巻頭連載企画「アラーキーの裸ノ顔」で撮影した写真を展示するもの。連載開始当初から、顔の撮影時はアサヒペンタックスの6×7カメラを使い、フィルムで撮影することにこだわっているといい、会場では印画紙に手焼きしたアナログプリントを展示する。

 並ぶのは赤塚不二夫、王貞治さん、野村萬斎さん、園子温さん、横尾忠則さん、宮沢和史さん(THE BOOM)、加瀬亮さん、村田諒太さんなど207点。年齢は14歳~92歳、職業は役者や作家、スポーツ選手など幅広い。中でもビートたけし(北野武)さんは、第1回目と今回のために撮り下ろした2枚を飾っている。

 前日の23日に来場した荒木さんは、会場の写真を見て「男の写真を撮らせたら荒木っていうくらい、自信を持っている。一番うまいんじゃないかな。主観的にかなり良い」と満足げな様子を見せた。顔を撮影している理由については「男は顔を一番さらしているから、男の裸は顔」という持論を披露。「写真家はその人(=被写体)が表現したものを複写するだけ。弱みなども含めてその人となり・個性をとらえ、男は全て魅力的であるということを伝えたい」とも。

 17年間で撮影した人の中には既に亡くなっている人もおり、「もうちょっとすてきに撮ってあげればよかったと思う人もいる」と話したほか、中には二日酔いで撮影に臨んだ人もいたというエピソードも。「鍛えられたし、勉強させられた」と言い、「これから始まる感じ。自分の写真にあおられている」と創作意欲の高さをうかがわせた。

 場内では、展覧会名と同名の写真集(5,000円)やTシャツ(2,700円)、バスローブ(5,000円)などの同展限定グッズなども販売する。

 開催時間は11時~21時(日曜は20時まで、最終日は18時まで)。入場無料。5月6日まで。

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