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恵比寿に宮城産食材に特化したレストラン「カンパニリズモ」-食で地元応援

宮城出身のオーナーシェフ吉田宏介さん

宮城出身のオーナーシェフ吉田宏介さん

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 恵比寿に3月1日、宮城産の食材を使うレストラン「Campanilismo(カンパニリズモ)」(渋谷区恵比寿西1、TEL 03-5784-1632)がオープンした。経営は地都教業(同)。

サラダや肉料理などで構成する「東北地方南部鉄器料理 本日の東北宮城のうまい肉Lunch」

 オーナーシェフ吉田宏介さんは石鍋裕シェフがプロデュースするフレンチ「クイーン・アリス」で料理人のキャリアをスタートし、2009年にオープンした「Osteria Casa吉田Pasta Bar」(渋谷2)で独立。当初は30カ国以上を旅し現地で働いた経験を生かした店づくりをしていたが、2011年の東日本大震災以降、地元・宮城を含めた東北の「役に立てることをしたい」という思いから、東北産の食材を多く使う「東北イタリアン」をコンセプトにしている。

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 3店舗目となる恵比寿店は宮城に特化。「皮肉なことに震災が起こるまで、あまり地元のことを考えていなかったが、巡り巡って結局は地元に戻った。やるならとことんやりたいと思った」(吉田さん)。店名はイタリア語で「郷土愛」の意味。吉田さんの郷土愛で作る宮城産の食材を使った「現代宮城料理」を提供する。コアターゲットは30~40代の独身女性。

 店舗面積は約16坪。席数はテーブルで30席を用意。既存2店舗でも使う赤色を使いつつ、古木を使った棚などで「田舎っぽさ」を演出。エッフェル塔のオブジェなどフランスの要素も取り入れた。一角には、南部鉄器の鍋など料理提供時にも使う食器や伝統工芸品「雄勝硯」などを飾るギャラリースペースも設けた。

 県から任命された「食材王国みやぎ大使」でもある吉田さんが選ぶ食材は、大崎和牛「今野バンクシャー」、14種類の漢方ハーブで育てた「漢方和牛」、無農薬の蔵王山麓高原野菜、伝統野菜など使う8~9割が宮城産。メニューは、「宮城漢方和牛のカイノミバベットステーキ 東北地方南部鉄器蒸し仙台野菜添え」(4,104円)、「無農薬宮城蔵王直送 その日届いた高原野菜の一皿」(1,728円)など。

 ランチには、糖度8度のトマトのジュースやサラダなどの「オーガニック宮城蔵王高原野菜DetoxサラダBoul Lunch」(1,620円)、野菜のポタージュや宮城産黒豚の料理などの「東北地方南部鉄器料理 本日の東北宮城のうまい肉Lunch」(2,160円)などを用意する。アルコールは30~40種類をそろえる東北産ワインをはじめ、「一ノ蔵」などの地酒、地ビール「伊達政宗麦酒(ビール)」など。客単価は、ランチ=2,000円、ディナー=5,000円~6,000円ほど。

 宮城に特化するに当たり「成り立つか不安もあったが、(既存2店舗で)やってきて自信を持てた」と振り返る吉田さん。「小さいところからでも発信し、知って食べてもらうきっかけをつくることで、少しでも生産者の方々の英気につながれば」と話す。

 「食だけでなく、伝統文化なども伝えられるアンテナショップのような役割を担えたら」とも。今月14日・15日にはカキやムール貝を中心にした料理とワインや地酒を提供する復興イベントを開く。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー18時30分~24時。月曜定休。

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