渋谷・松濤の旧都知事公館、売却先決まる-住友不動産が43億円で落札

旧都知事公館の外観

旧都知事公館の外観

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 渋谷・松濤の旧都知事公館(渋谷区松濤1)の売却先が住友不動産(新宿区)に決まった。東京都が12月24日、発表した。

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 「Bunkamura」裏手に位置する旧都知事公館は、1889(明治22)年~1995年に歴代4台の知事が入居。現在の建物は1997年7月に総工費約12億円をかけて建設した。敷地面積は約2220平方メートル、地下1階・地上2階の建物の延べ床面積は約1885平方メートル。

 1997年9月~1999年4月に当時の青島幸男都知事が入居していたが、石原慎太郎元都知事は当選以来一度も入居しておらず、同年12月に知事公館としての用途を廃止。以降、公募で民間に一時貸し付けたり、研修施設などとして内部利用したりしていた。現在、監視カメラなどの機械警備の電気代などで年間200万円ほどがかかっている。

 そうした中で売却計画が具体化し、2008年と2013年に外国政府の大使館に限り公募したが買い受け希望国が無かったため、一般競争入札に踏み切った。

 入札に参加したのは住友不動産と三菱地所レジデンスの2社。43億6,800万円で住友不動産が落札した。最低売却価格は35億1,000万円だった。住友不動産は今後の利用方法については未定としている。

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