南青山に伊インテリアブランド「フレックスフォルム」初の単独ショールーム

ブランドCI&デザインの総合監修を担当するアントニオ・チッテリオさんが店内のデザインも手掛けた

ブランドCI&デザインの総合監修を担当するアントニオ・チッテリオさんが店内のデザインも手掛けた

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 南青山・骨董(こっとう)通り沿いに6月26日、イタリアのデザイン家具メーカー「FLEXFORM(フレックスフォルム)」のショールーム「FLEXFORM TOKYO」(港区南青山6、TEL 03-6418-5590)がオープンした。運営はインテリア・家庭用品総合商社の藤栄(目黒区)。

下部にアントニオ・チッテリオさんの直筆サインが入ったアームチェア

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 1970年、ピエトロ・ガリンベルデさんがイタリア・ロンバルディア州メーダで創業した同ブランド。創業時以来、、もの作りを行う上で「顧客の要望がどこにあるのかを常に考えること」「デザインがモダンで、快適で、確かな品質であること」など5項目コンセプトを掲げる。学生のころから同社に出入りし、技術や構造などを学んでいたというアントニオ・チッテリオさんがブランドCI&デザインの総合監修を行っている。

 22年前から国内代理店を務める藤栄の本社ビル内でショールームを展開してきたが、「目的客が多かった」(同ブランドDirector of Japanese Area担当の澤口仁さん)という。立地は、インテリア業界の人も多く、集客力や「感度の高い方が多い」ことなどから、南青山エリアにこだわった。骨董通りの中でも、今夏中に六本木通りとつながる新道が開通する「将来性」や、近隣に店を構える他のインテリアブランド・ショールームとの相乗効果などを見込めることから、同所への出店を決めた。

 店舗面積は1階・2階合わせ約210平方メートル。デザインを手掛けたのはチッテリオさんで、店内の壁面にはイタリアのしっくい「スタッコ」を使うほか、床材や照明などもイタリアのものを使う。

 商品は、金型を作りその中にモールドウレタンを流し込み作り上げ、経年劣化が少なく、ウレタンの密度が「均一になっている」などの特徴がある。主力商品のソファ(38万1,000円~)をはじめ、26種を展開するパーソナルチェア(34万円台~)、テーブル(10万円台~)など。オープンにあたり、「価格を全面的に見直し、これまでに比べ15%~20%ほど抑えることができた」という。

 「人気の高い本国に比べ、日本ではまだまだ正しく理解されていない。(店では)本国の温度感を感じていただけるのでは。顔となる商品は常に展示していく予定だが、定期的に入れ替え、いつご来店いただいてもワクワクしていただける空間にしていければ」

 営業時間は11時~20時。水曜定休。現在、チッテリオさんの直筆サイン入りアームチェア「トーマス」を展示。同商品はオークションに出品し、日本赤十字社を通じ売上金を東日本大震災の義援金に充てる。入札は7月中旬まで、店頭などで受け付けている。

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