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神宮前交差点に新商業施設「ハラカド」開業 「クリエーターの聖地」に

オープニングセレモニーの様子

オープニングセレモニーの様子

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 新商業施設「東急プラザ原宿『ハラカド』」(渋谷区神宮前1)が4月17日、表参道と明治通りが交わる神宮前交差点にオープンした。

開業と同時に館内に足を運ぶ来館客

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 東急不動産・東京メトロなどの権利者・特定事業参加者が開発した同施設は、旧「オリンピアアネックス」などの敷地を一体的に整備。敷地面積は約3085平方メートル。地下3階~地上9階建・塔屋1棟で延べ床面積は約1万9940平方メートル。

 1960年代に存在した旧「原宿セントラルアパート」などを筆頭に「時代の先端をいくカルチャーの発信地」である神宮前交差点周辺エリアでの再開発。東急不動産は2012(平成24)年の東急プラザ表参道「オモカド(旧表参道原宿)」(神宮前4)をはじめ、展示やポップアップ企画を展開する「UNKNOWN HARAJUKU」など、同交差点周辺の複数の物件を連動。エリア全体で新たな文化を創造・発信するプラットフォームを整えることで「クリエーティブの聖地」となることを目指す。

 核となるのはクリエーターズプラットフォームとなる3階。会員制のカフェラウンジを中心に、撮影スタジオを併設する角打ち、音声収録などに対応するスタジオ、SNS向けの動画を撮影できるスタジオなど、クリエーティブ活動を支援する場を用意。そのほか、銭湯を中心に「湯上り空間」でさまざまな企業と連動したライフスタイルの発信や、交差点を見下ろせる屋上テラス、飲食店が軒を連ねるフードコートなど75店舗を展開する。

 当日行われたオープニングセレモニーで東急不動産の星野浩明社長は、「(セントラルアパートでは)自発的なコミュニティーが形成されていたと聞いている。その思いを受け継ぎ、新たなカルチャーを生み続けるような仕組みを担っていきたい。これまでの商業施設ではなく『創造施設』として、個性的な75店舗と共に枠組みを超えて連携し、お客さまに新しい体験価値を提供する施設。自由でクリエーティブな活動を通じて、常に新鮮な企画を生み出していきたい」と話した。

 原宿エリア出身の長谷部健渋谷区長は、セントラルアパートや、同エリアにかつて銭湯があったことに触れ、「開発というと街になかった店がどんどん入ってくるイメージが強かったが、今回はなくなったものなどを形を変えて復活させたり、今この街で頑張っている町中華が出店したり、ローカルというものを意識しているという意味では、地元の人間としてはうれしいしワクワクする」と話し、「クリエーターもまたたくさん集まり、ここでいろいろな新しい価値、文化が生まれていくのでは」と期待を込めた。

 小柴るみ総支配人の「ただ今グランドオープンいたします」というあいさつの後、通常より5分早い10時55分に開業。オープン前に並んだ約1000人が思い思いの売り場へ足を進めた。

 営業時間は、物販=11時~21時、飲食=11時~23時(店舗により異なる)、地下1階は7時~23時。

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