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渋谷の子育て基幹施設に子育て支援施設 民間運営、遊びの広場やカフェなど

3階の「子育てひろば」

3階の「子育てひろば」

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 8月2日に開設される渋谷区の子育て支援事業の基幹施設「渋谷区子育てネウボラ」(渋谷区宇田川町)2階・3階に、「渋谷区神南ネウボラ子育て支援センター(通称:coしぶや)」(TEL 03-6455-3751)が整備される。

アトリエやプレイグラウンドを展開する2階

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 生まれる前(妊娠期)から産後(子どもが18歳になる)までを「途切れること無く」支援することを図るため、健診や保険相談、教育の相談など育児に関連するフロアを一体化している同施設。「coしぶや」は、その入り口的な機能を担う場になるという。

 1階(エントランス)~3階は、公募で決めた民間の合同企業体に運営委託する。企画・運営はまちの研究所(渋谷1)、同社の姉妹企業で認可保育園などを運営するナチュラルスマイルジャパンが運営サポート、空間設計・デザインは良品計画(豊島区)がそれぞれ担当した。子ども・子育ての「子」、コミュニティー(community)・協同(collaboration)・協力(cooperation)などから「co」と命名した。

 各階フロア内は「壁の無い空間」に仕上げる。1階のエントランス正面には、大階段を設置しその壁面には書籍類などを陳列。上った先の2階は、就学前の子どもたちを主な対象とするアトリエとプレイグラウンド(遊びの広場)を展開。乳児期以降の子どもたちが遊ぶ箱形のジャングルジム「モッキンガム」を設置するほか、絵を描くことができる透明のガラスなどを用意。専門職員「アトリエスタ」が常駐するアトリエでは、ボッシュ(渋谷3)など区内の企業などから寄付を受けた廃棄物(廃材など)を活用する素材「しぶやマテリアル」で遊んだり何かを作ったりできるようにする。

 同フロアには、コミュニティーカフェ「coの食卓」(TEL 03-6455-3760)を併設。みそ汁またはすりながしと、塩むすび、香の物の「味噌(みそ)汁セット」(650円、11時~16時30分)などを提供する。

 3階は渋谷区在住・在学者が優先の「子育てひろば」。乳幼児や大人が靴を脱いで「ゆったり過ごせる」空間で、床だけでなく配置する家具や遊具なども木を基調にしている。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、当面は予約制。同フロアは父母会などでの貸し出しも検討している。

 同フロアでは、保育士や助産師の有資格者がスタッフとして滞在し育児全般などの相談を受け付ける相談室を設けるほか、通院や官公庁の事務手続きなどで短時間子どもの保育が必要になった際に利用できる短期緊急保育(16時30分まで)も行う。区内在住の未就学児が対象で、利用無料。原則予約制(TEL 0120-978-310)。

 両フロアに、「だれでもトイレ」や授乳室、大人向けトイレ(ベビーキープ付き)を備えるほか、子ども用手洗い場(2階)、調乳用サーバー(3階)なども用意する。

 開館時間は9時~17時(火曜は子育て広場は12時まで、coの食卓は14時まで)。土曜・祝日休館。

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