イオンがパルコ株取得-森トラストに次ぐ第2位株主に

渋谷パルコ・パート1の外観

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 総合スーパーや各種業態の小売業を展開するイオン(千葉県千葉市)は2月22日、パルコ(本部=渋谷区神泉町)の発行済み株式の約12.31%にあたる1,013万3,800株を取得したと発表した。

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 昨年10月の中期経営計画で発表した「新しい成長戦略への郁夫と成長を支えるための経営基盤の確立」に向けた体制の強化を推進している同社。パルコの発行済み株式約33.26%にあたる2,740万株を保有する森トラスト(港区)に次ぐ第2位の株主となる。

 大型マーケット(首都圏や地方主要都市)への出店や業態の多店舗化を進めるため、パルコとの協力関係を構築するのが目的で、今後「フォーラス」「ビブレ」といったグループで運営する都市型ショッピングセンターをパルコが保有する既存店舗と一体的に運営することで、双方の店舗の価値向上や中国など海外事業の早期展開・拡大を狙う。

 株式取得に関し、パルコや森トラスト、同社の資本・業務提携先である日本政策投資銀行(本店=千代田区)との間では折衝・協議は行っておらず、イオン独自の判断で実施した。今後、パルコや関係者と「具体的な話し合いを早急に進めていきたい」としている。

 これを受けパルコは22日時点で、「現時点においてそれら(株式取得)の内容について当社として正式に確認している事実はない」と発表している。

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