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「ゴジラ」生誕70周年向けたアートプロジェクト、渋谷パルコで始動

コラボアーティストによる作品などが並ぶ会場

コラボアーティストによる作品などが並ぶ会場

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 特撮怪獣映画「ゴジラ」生誕70年に向けたアートプロジェクト「GODZILA ART」の第1弾企画が現在、渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)地下1階のギャラリー「GALLERY X BY PARCO」で開催されている。

コラボレーションアーティストとして参画した我喜屋位瑳務さん

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 1954(昭和29)年11月に劇場第1作目が公開された「ゴジラ」シリーズ。生誕70年を迎える2024年に向けた同プロジェクトは、解剖学者の養老孟司さんをゼネラルプロデューサーに、コラボレーションする現代アーティストやクリエーターが「自身の感性で」ゴジラを表現していくアート企画。シリーズ企画として、今後数回の開催を予定している。

 今回は、イラストレーター我喜屋位瑳務(がきやいさむ)さんと韓国のNOH Sangho(ノ・サンホ)さんが作品を制作。サンホさんの作品は、ハンガーにかける展示方法にもこだわったという。

 我喜屋さんは、「ゴジラの劇中で亡くなった人たちを弔う」思いを込めた作品を手がけた。庵野秀明監督が「好き」なことから「シン・ゴジラ」は見たと言うが、ゴジラシリーズは「通ってこなかった」と言い、コラボレーションの依頼が来てから第1作を見たという。第1作をイメージした作品は、尻尾など体の部位の攻撃で破壊される街を描いた。「かわいかった」という顔や「霧で表現されていた」口から吐き出される光線も再現した。ゴジラを「荒ぶる神の部類の神」と表現した我喜屋さんは、イラスト5点に加えて「荒ぶる神を鎮めるために、まつることで逆に自分たちの仲間につけるイメージ」で、ウランが微量に含まれているウランガラスを収めた箱で表現した祭壇・神棚も展示する。

 会場では、実際に映画で使った建物のミニチュアと共に並ぶ第1作公開時のものを再現したゴジラのスーツ(高さ2メートル5センチ)、映画製作に当たり1954(昭和29)年に粘土で作られたものの写真などを元にサイズ感を含めて再現したゴジラのひな形なども展示。絵コンテを作り検討する様子や映画撮影時の写真などとスタッフや公開時期など作品の基本情報、ゴジラがどのようにデザインされ、ひな形になりスーツになっていったのかという過程を、当時の写真を含めパネルで紹介している。

 開催時間は11時~21時(最終日は18時まで)。入場料は500円。未就学児無料。

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