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引退競走馬の支援など手がけるTCC Japan、表参道にコンセプトカフェ

落ち着いたナチュラルテイストに仕上げる店内のイメージ

落ち着いたナチュラルテイストに仕上げる店内のイメージ

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 TCC Japan(滋賀県)の都市型コンセプトショップ「BafunYasai TCC CAFE(仮)」(渋谷区神宮前5)が4月、表参道にオープンする。

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 ファンクラブ運営など引退した競走馬の支援や、乗馬施設と連携した乗馬システムの確立、障がいを抱えた子どもたちへのホースセラピーの活動などを手がけている同社。日本中央競馬会のトレーニングセンターがある滋賀・栗東市に自社施設を構えているが、人口やアクセスの面で「気軽に集える場所ではない」ことや、引退競走馬のファンや提携している乗馬施設が関東に多いことから、東京に活動拠点を設けたいと考えていたという。

 コロナ禍で中断していた時期もあったというが2020年に支社を構え東京での活動を始め、馬の社会課題や自社の活動を発信するため「人が集える場所がほしい」と店舗開発に着手した。馬は犬猫に比べるとニッチな動物で、競馬や馬術などから入ると客層が狭まると判断し、「日々の生活行動の中でつながれたら」とカフェダイニングという間口の広い飲食業態で出店する。飲食業を展開するのは同社初となる。

 場所は「何かのついでに寄ることができるような、人が集まりやすい立地や発信力の高さ」などで物件を探し、最終的に表参道エリアに決めた。路地に位置する店舗の面積は、店内68平方メートル、テラス18平方メートル。席数はテラス含めて35席を予定。内装には馬や野菜などから着想し自然素材を使うほか、白や土色などを基調に落ち着いたナチュラルテイストに仕上げる。テラスには、馬房に布団代わりに敷くウッドチップを採用するなど、馬を五感で感じられるような工夫も検討している。

 同店では、馬のふん「BAFUN」をテーマに、直接農家に足を運んで選んだ「馬ふん堆肥」で作られた野菜や果物をメインに使ったメニューを提供する。ランチにはメインが選べるプレート、夜には野菜をメインにしたつまみ系などを検討。馬ふん堆肥で作ったショウガのクラフトジンジャーエールなど、ドリンクにも馬ふん堆肥で作ったハーブやフルーツを使う予定。馬をモチーフにしたアートをあしらうラテなどの案も挙がっているという。

 店舗には物販エリアも併設。野菜や果物の加工品、既存の自社のオリジナルグッズ、ランチョンマット(未定)などカフェに関連したオリジナルグッズなどを販売する予定。

 自社の活動や馬ふん堆肥を紹介する読み物や、現在48頭いる自社の馬をARで見られるスタンプラリーの展開、週末には店内スクリーンでの競馬中継のほか、馬に触れ合いに行く企画なども視野に入れている。

 営業時間は、平日は11時~17時などカフェタイムまで、週末は10時~21時・22時ごろなどディナーまでを予定している。

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