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渋谷区スポーツセンターに「東京五輪・パラ」アートウオール 機運向上図る

パラ男子高跳びの世界記録1メートル92センチを可視化したアートウオール(中央は手掛けたアートディレクターの水谷孝次さん)

パラ男子高跳びの世界記録1メートル92センチを可視化したアートウオール(中央は手掛けたアートディレクターの水谷孝次さん)

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 渋谷区スポーツセンター(渋谷区西原1)に1月7日、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックのアートウオールが登場した。

パラ幅跳び世界記録のアートウオール

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 東京五輪・パラに向けた渋谷区の文化プログラムの一環で、6日に迎えた五輪の200日前に合わせ同大会の機運を高める目的で設置。同センターは、多くの区民が利用する施設であるほか、近代五種の練習会場(馬術を除く)で大会前にはアスリートが使うことから「ようこそ」という思いも込めて展開する。

 エントランスの柱には、五輪・パラのロゴや、オリンピックスタジアム(国立競技場)、東京体育館、国立代々木競技場と区内の会場で行われる五輪・パラ競技のピクトグラム、五輪マークに使われている5色を取り入れたシートを貼っている。

 3階の休憩スペースの壁面には、「ダイナミックさや高さ、パラアスリートのすごさ」を体感してほしいと、 パラ男子走り幅跳び(義足T64)の世界記録8メートル48センチと、パラ男子走り高跳び(同)の世界記録1メートル92センチを可視化したカッティングシートを掲出。幅跳びは、踏み切り板から1メートルごとに目盛りを付け、8メートル48センチの位置にイラスト化したアスリートの姿をあしらい、高跳びは1メートル、1.3メートル、1.6メートルの位置に目盛りを付けている。

 手掛けたのは、NPO法人「MERRY PROJECT(水谷事務所)」(港区)。代表でアートディレクターの水谷孝次さんは「実際に跳んでみるなどして体感してほしい。新しいスポーツの輪、コミュニティースペースになれば」と期待を込める。区内には、同大会のシティドレッシングとして、区立代々木大山公園(西原2)の公衆トイレと渋谷区勤労福祉会館(宇田川町)外壁のサインボードには、同NPOが撮影してきたさまざまな国の子どもたちの笑顔の写真を掲出している。

 区では2016(平成28)年から同大会に向けた取り組みを行ってきたが、東京五輪・パライヤーを迎え「身が引き締まる思い」とオリンピック・パラリンピック担当部長・安蔵邦彦さんは話す。「皆に楽しんでいただけることが大事。応援する文化も少しずつできた」と振り返る。オリンピック・パラリンピック推進課・田中豊課長は「(区民にも)競技会場で見て感じてほしいが、街なかでもおもてなしをしていきたい。区内で聖火リレーもあるし、(区民が)普段使っているこの場所にアスリートが来るので、身近な五輪パラにしてほしい」と話した。

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