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南青山で荒木経惟さん写真展「彼岸」-新作450点が一堂に

タクシーの窓越しに撮影した「クルマド」シリーズや写真や花とフィギュアを撮影した「楽園」シリーズなどが並ぶ

タクシーの窓越しに撮影した「クルマド」シリーズや写真や花とフィギュアを撮影した「楽園」シリーズなどが並ぶ

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 表参道交差点近くのギャラリー「RAT HOLE GALLEERY(ラットホールギャラリー)」(港区南青山5、TEL 03-6419-3581)で現在、写真家・荒木経惟さんの個展「彼岸」が開催されている。

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 1940(昭和15)年、東京都生まれの荒木さん。千葉大学工学部写真印刷工学科を卒業後、電通に就職しカメラマンとして広告写真を手掛けていた。1965(昭和40)年には自身初の個展を開催。1988(昭和63)年、田宮史郎さん、安齋信彦さんと共に事務所「AaT Room」を設立した。国内外で展覧会を行うほか、写真集の出版などを重ねている荒木さんは、1964(昭和39)年、本格的グラフィック月刊誌「太陽」が主催する「太陽賞」や2008年に「オーストリア科学・芸術勲章」を受章するなどしている。

 今回、荒木さんの愛猫・チロが亡くなった昨春以降に撮影した新作約450点を展示。壁面にグリッド上にディスプレーする約400点のキャビネット判のモノクロ写真は、昨年夏にタクシーの窓越しに東京を撮影したもの。これまでも「クルマド」シリーズとして同様の写真を撮影してきたが、同展の写真は200ミリ望遠レンズで撮影。「街の日常的な光景に『喪失感』を重ねながら、彼岸を見つめるかのように、あるいは彼岸から見つめるかのように」人々の姿を写真に収めている。

 併せて、東日本大震災後に撮影し始めたカラー作品約40点と、花を怪獣のフィギュアと共に撮影した「楽園」シリーズの大型プリント10点も展示している。展覧会に合わせて、写真集「彼岸」(4,200円)を刊行した。

 開催時間は12時~20時。月曜休廊。9月25日まで。

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