複合アート施設「ナディッフ・アパート」、恵比寿移転1周年-カフェも改装

恵比寿移転1周年を迎えた「ナディッフ・アパート」

恵比寿移転1周年を迎えた「ナディッフ・アパート」

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 複合アート施設「NADiff A/P/A/R/T(ナディッフ・アパート)」(渋谷区恵比寿1、TEL 03-3446-4980)が恵比寿に移転オープンして、1年を迎えた。

ナディッフ・ウインドウ・ギャラリー/勝田えみさんの作品

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 同施設は1997年、国内外のアート関連書籍の販売や企画展示などを行う書店「ナディッフ」として表参道裏手にオープンし「アートファン」の間で親しまれてきたが、2007年5月に入居ビルの解体に伴い閉店。恵比寿駅東口エリアに拠点を移し、昨年7月7日に再オープンした。地下1階・地上4階建ての5フロアに、ギャラリー(地下1階)と書店(1階)から成る「NADiff a/p/a/r/t」、現代アートやコンテンポラリーフォトなどを扱うギャラリー3施設(2階・3階)、カフェ「MAGIC ROOM??」(4階)を展開する。

 オープニング展「日本のアートは10年遅れている」では、アート集団「Chim↑Pom(チンポム)」の作品として、地下ギャラリーを「水浸し」にして反響を呼んだ。昨年末には「女性など、気軽にアートを楽しむような方にも足を運んでもらえるように」(ナディッフ取締役・野崎昌弘さん)と、写真家・蜷川実花さんの企画展を開いた。

 今年4月には、写真家・篠山紀信さんの複合企画展「NUDE!! NO NUDE!? by KISHIN」を全館で開催。60年代の貴重な写真や未発表作品などを展示したほか、最新刊「NUDE by KISHIN」の先行販売、4階カフェを舞台にした撮り下ろし企画など、多角的なアプローチで篠山さんの魅力に迫った。同企画には、「若いディープなアートファンから、往年のカメラファンまで幅広い年齢層が多数来場した」(同施設)という。

 ナディッフ取締役の野崎昌弘さんは「美術にまつわる情報拠点として、アートを『体験』として持ち帰ることができるリアルな『場』を目指す」という。

 1周年を機に同施設では、ガラスのウインドー越しに展示スペース「ナディッフ・ウインドウ・ギャラリー」を新設。若いアーティストによる「アートとして成立するかどうかまだわからない『ホヤホヤ』の作品」などを「力を抜いて」不定期で展示していく。4階「MAGIC ROOM??」も1周年に合わせ、今月7日にリニューアル。夜はバー営業を続けながら、日中はオルタナティブスペースとして上映会などのイベントも企画する。

 ナディッフ・ウインドウ・ギャラリーでは現在、1983年生まれの新人アーティスト勝田えみさんによる、木彫の少年とカラフルな人形から成る立体作品「ぼくここだよ」を展示しているほか、1階の書店では今月14日まで、洋書、輸入雑貨、輸入CDなどを20%引きで販売している。

営業時間は12時~20時。

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