渋谷区、伊藤園と協定締結 茶を通じた文化発信、笹塚~初台エリアの活性化など

(左から)伊藤園本庄大介社長と長谷部健渋谷区長

(左から)伊藤園本庄大介社長と長谷部健渋谷区長

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 渋谷区と伊藤園(渋谷区本町)は11月11日、地域社会的課題を共同で解決する「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定(通称S/SAP、エス・サップ)」を締結した。

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 区が4月から進めている同協定は、民間企業と協働し地域社会的課題の解決に取り組んでいくCSRプログラム。区が提示した地域課題に対し、企業が技術や人材などを役立てた解決策の提案を行い、区は企業のCSR活動の「見える化」を図る。同協定の締結は同社で6社目で、同協定締結企業同士が協働する可能性もある。

 連携を図るのは、本町・初台・笹塚・幡ヶ谷地区の活性化や、子どもや過程を取り巻く社会問題の解決、環境・資源・エネルギー領域など、7つの分野。区内の学校での「日本茶文化セミナー」や、区が始める食事の提供をはじめ勉強や遊びなどを含めたコミュニティーの場となる「子どもテーブル事業」への協力、茶殻をリサイクルした紙を区で使うことなどを視野に入れているという。具体的な事業は来年度から始める見込み。

 横浜市や岸和田市とも協定を締結している同社は、今回の締結で「持続的な関係の構築」を図るとともに、日本茶という「次世代のためのレガシー(遺産)創出」を目指す。9月にビジネス誌「フォーチュン」で「世界を変える企業50社」の18位に選ばれたこともあり、「区の発信力の高さにも注目した。これを機に世界展開も加速させていきたい」(同社常務執行役員・笹谷秀光さん)とも。

 同社の本庄大介社長は「お茶の本当のおいしさや良さを、特に急須で飲まない若者に啓もう活動していきたい。茶を中心に貢献できたら」と意欲を見せる。

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