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「実験映画界の巨匠」ジョナス・メカス監督新作、写真美術館でアジア初上映

ジョナス・メカス監督の最新作で「千夜一夜物語」着想を得て製作された「スリープレス・ナイツ・ストーリーズ 眠れぬ夜の物語」(2011)より

ジョナス・メカス監督の最新作で「千夜一夜物語」着想を得て製作された「スリープレス・ナイツ・ストーリーズ 眠れぬ夜の物語」(2011)より

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 東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099)で2月11日、「実験映画界の巨匠」ジョナス・メカス監督の新作「スリープレス・ナイツ・ストーリーズ 眠れぬ夜の物語」の公開が始まった。「恵比寿映像祭 映像のフィジカル」のプログラムとして上映されている。

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 1922年リトアニア生まれ、ニューヨーク在住のメカスさん。1954年に雑誌「フィルム・カルチャー」誌を創刊し、1959年~1971年にはカルチャー誌「ビレッジ・ボイス」誌で定期的にエッセーを発表。映像作家集団「ニュー・アメリカン・シネマ・グループ」を結成したほか、前衛映画、実録映画、リバイバル作品などの上映や保存、研究を行う「アンソロジー・フィルム・アーカイブス」などを共同組織した。これまでに20作以上の詩と散文を公表しているほか、数多くの実験映画を制作。2000年以降は、パリ、ストックホルム、ニューヨークなどの展覧会でインスタレーションも発表している。

 アジアプレミア上映となる同作は、「千夜一夜物語」に着想を得て製作された作品。アパートメントやギャラリー、バーなどを背景に、恋人と別れた女性の話、アルコール中毒と薬物中毒の男性の話、以前に住んだ地が「誰も住んだことのない」場所だったが土壌汚染があり去ることになったというメカスさん自身の話など、メカスさんが日常を収めたフィルムを基に25章で構成。俳優のルイ・ガレルさん、映画監督のハーモニー・コリンさん、実験映画作家のケン・ジェイコブスさん、オノ・ヨーコさん、ミュージシャンのパティ・スミスさん、歌手のビョークさんなども登場する。

 今後の上映は今月15日15時~、26日11時30分~。鑑賞料は1,000円、

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