円山町Q-AXビル「渋谷シアターTSUTAYA」閉館へ-跡に「映画美学校」

ミニシアター・コンプレックス「Q-AXビル」。設計は建築家の北山恒さん

ミニシアター・コンプレックス「Q-AXビル」。設計は建築家の北山恒さん

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 円山町のミニシアター・コンプレックス「Q-AXビル」(渋谷区円山町)で営業する映画館「渋谷シアターTSUTAYA」(TEL 03-3464-6277)が9月30日に閉館し、11月よりNPO法人「映画美学校」が移転開校することが明らかになった。

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 映像ソフトレンタル「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(恵比寿4)が運営する同館。2006年1月、ビル完成と同時に地下1階、2階に2スクリーンを構える劇場「Q-AXシアター」として営業を開始し、2008年4月に現在の名称へと変更。イベントと連動させた短期間上映企画や映画館設備を利用したプロポーズ企画などを特色に、ミニシアターの老舗「ユーロスペース」(3階)や名画座「シネマヴェーラ渋谷」(4階)とともに営業を続けてきた。

 映画美学校は、映画・映像作りを実践的に指導する教育機関。ユーロスペースと「アテネ・フランセ文化センター」(千代田区)との共同プロジェクトとして1997年に発足し、映画「ウルトラミラクルラブストーリー」の横浜聡子監督や「TOCHKA」の松村浩行監督をはじめ、数多くの映画関係者を輩出している。

渋谷シアターTSUTAYA跡に京橋から移転する同校は、地下1階から2階までの3フロアを使い、2階には150席のシアターと教室、地下1階には70席の試写室、MA室、PC室、ミニスタジオなどを完備する。

 1階で現在営業しているカフェレストラン「Prologue(プロローグ)」は9月中旬をめどに営業を終える予定。同フロアは談話スペースとして、受講生と映画・音楽関係者との「交流の場」になるという。

 今回の移転に向けて、同NPO代表の松本正道さんは「ミニシアターや名画座などが集まる環境の中で映画の教育ができるのは素晴らしい」と話す。「渋谷は映画の街。学生たちに『今』の映画を見てもらいながら、『これから』の映画を作ってほしい」とも。

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