60代現役作家・シュウゾウ・アヅチ・ガリバーさん、恵比寿ナディッフで新作展

ギャラリーの壁一面には「1日かけて判を押した」(ギャラリースタッフ)というスタンプがぎっしりと

ギャラリーの壁一面には「1日かけて判を押した」(ギャラリースタッフ)というスタンプがぎっしりと

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 1947(昭和22)年生まれの現役・現代アーティスト、シュウゾウ・アヅチ・ガリバーさんの新作展「no fear」が現在、恵比寿の複合アート施設「NADiff A/P/A/R/T(ナディッフ・アパート)」(渋谷区恵比寿1、TEL 03-3446-4980)で開催されている。

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 滋賀県生まれのガリバーさんは、高校在学中にハプニング作品発表するなど現代アートの活動を始め、マルセル・デュシャンから大きな影響を受けた後の1967(昭和42)年に上京。新宿を拠点に実験的な活動を行い、1973(昭和48)年には自身の死後肉体を80部位に分割し、80人に保管させるという代表作となるプロジェクト「Body Contract(肉体契約)」に着手した。その後も多様なコンセプトを実験的な手法で表現し、80年代以降はヨーロッパで評価の高い美術作家として活動し続ける。

 滋賀県立近代美術館(滋賀県大津市)が2月より開催する、ガリバーさん初の包括的な個展「EX-SIGN(エクス・サイン)」のサテライト企画として開催する同展。会場では、ガリバーさんの作品によく見られる「うずまき」「立方体」「ひし形」などのモチーフから60種類のスタンプを制作し、縦2メートル,15センチ、横5メートル63センチの壁一面に押印した「Ex-Sign/Two demarcations」を中心に新作3点を公開する。

 「作品については多くを語らない主義」(ギャラリースタッフ)というガリバーさん。「若い作家が多い現代美術界のなかで、ガリバーさんは60代の今でも現役で活動している数少ない一人。ヨーロッパを拠点に活動していたので、ここ10年ほどの間にアートに興味を持った方には知らない方も多いが、今回の展示をガリバーさんを知る良い機会にしてもらえれば」。

 営業時間は12時~20時。入場無料。4月11日まで。

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