ナディッフで森山大道さんの初期写真展-残されたネガ起こし初展示作も

ナディッフ・ギャラリーで森山さんの初期作品展。写真=「写真よさようなら」より

ナディッフ・ギャラリーで森山さんの初期作品展。写真=「写真よさようなら」より

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 世界的に活躍する写真家・森山大道さんの初期作品を集めた個展「Around Magazine Work 1965-1974」が現在、恵比寿の複合アート施設「NADiff A/P/A/R/T(ナディッフ・アパート)」(渋谷区恵比寿1、TEL 03-3446-4980)で開催されている。

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 1938年(昭和13)大阪府生まれの森山さんは、商業デザイナーや写真家アシスタントを経て1963(昭和38)年に独立。「アレ、ブレ、ボケ」と呼ばれる独自の技法で「写真とは何か」をラディカルに追求し、その後の写真表現に大きな影響を与えた。今日まで作品は国際的に高く評価され、日本を代表する写真家の一人として知られる。

 森山さんが1965(昭和40)年から1974(昭和49)年までに「アサヒカメラ」などに発表した作品から、掲載ページを複写・収録する月曜社刊「にっぽん劇場 1965-1970」(3,360円)、「何かへの旅1971-1974」(3,780円)の発売を記念して開催する同展。会場では、同時期雑誌に掲載された作品のカラープリント18点に加えて、森山さんがフリーになって最初に雑誌に発表した「無言劇(パントマイム)」シリーズ(1965年)より16点、その後の写真史に強烈なインパクトを与えた「写真よさようなら」(1972年)より14点、森山さんが上京後に住んだという上北沢の家をとらえた写真(1961年)1点を展示する。

 ナディッフ担当者は「当初の印刷原稿プリントやネガは、ほとんどが散逸してしまっている」と話し、残されたネガから起こしたオリジナル・プリントを展示する同展は展覧会初出のものも多く「大変まれな展示」になっているという。

 営業時間は12時~20時。入場無料。来年1月17日まで。

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