
アーティスト田名網敬一さんの個展「PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI(パラヴェンティ:田名網敬一)」が11月3日、「プラダ青山店」(港区南青山5)5階で始まった。
プラダ財団が企画する同展は、伊ミラノの同財団で開催されているグループ展「Paraventi:Folding Screens from the 17th to 21st Centuries(パラヴェンティ:17世紀から21世紀の屏風(びょうぶ))」の一環。 同展は参加アーティストらが17世紀~21世のびょうぶの歴史をテーマに制作したびょうぶ70点以上を展示している。
同店では田名網さんがミラノの展覧会のために制作したびょうぶのコンセプトを発展させて制作したインスタレーションを展示する。作品は、びょうぶのように展開するビデオインスタレーション、キャンバスコラージュを用いたびょうぶ、プロジェクションマッピングを活用した大きな書籍によるビデオインスタレーションなど4点。「畳み込む」という概念を強調した作品で、歌舞伎の小道具、紙芝居の小道具などびょうぶの担った役割から、びょうぶの物語を探求する。
併せて室町時代後期(16世紀)の水墨画家、式部輝忠の六曲屏風一双「梅竹叭々鳥図屏風(バイチクハハチョウズビョウブ)」も展示。田名網さんのスタイルと相互の関係を生み出すことで「アートの歴史とのつながり」を明らかにするという。
場内には、プラダのブランドアンバサダーで俳優の坂口健太郎さんによるオーディオガイドを聞けるQRコードを用意する。
開催時間は11時~20時。2024年1月29日まで。