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千駄ヶ谷に著名デザイナー・マーク・ニューソンさんデザインの公衆トイレ

日本の伝統的な建築「みのこ」を取り入れた屋根が特徴的なトイレ

日本の伝統的な建築「みのこ」を取り入れた屋根が特徴的なトイレ

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 豪インダストリアルデザイナーのマーク・ニューソンさんがデザインした公衆トイレが1月20日、北参道交差点近く(渋谷区千駄ヶ谷4)に完成した。

グリーンに仕上げた内部

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 日本財団(港区)が展開する、建築家ら16人が参画し区内の公衆トイレ17カ所をリデザインする「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの一環。「暗い」「汚い」「臭い」「怖い」「危険」などのイメージから入りづらい状況がある公衆トイレを、デザイン・クリエーティブの力を活用し「誰もが快適に使用できる」ようにすることを目指し2021年8月から取り組んでおり、同所で14カ所目となる。

 ニューソンさんは、椅子「ロッキード・ラウンジ」やApple Watchのデザインに関わったことなどで知られ、エルメス、ナイキなどをクライアントに持つ。英ロンドン在住。

 ニューソンさんが担当したのは、首都高速4号新宿線の下に位置する裏参道公衆トイレ。面積は35.62平方メートル。小便器2台と個室1室の男性トイレエリア(15.53平方メートル)、個室1室の女性トイレエリア(12.34平方メートル)、車椅子でも利用できる広さでベビーベッドやオストメイト、フィッティングボードなどを備えるユニバーサルブース1室(4.90平方メートル)で構成。

 デザインは「機能性、シンプルさ、そして心地よく永続的な空間であることに重点を置いた」(ニューソンさん)。建物の外壁はコンクリート打ちっぱなしで、内側はニューソンさんの「好きな色」であるグリーンの単色で明るい雰囲気にした。にぎやかで近代的な場所でも「潜在的に心地よさや安らぎを感じさせるものにしたい」という思いから、木材を銅版で覆ったピラミッド型の屋根には神社仏閣などに使われる日本の伝統的な建築である「みのこ」を取り入れた。全体的に曲線を取り入れシームレスに仕上げている。

 ニューソンさんは「このトイレは内からも外からも信頼でき、誠実さが感じられるデザインであることが重要。渋谷にたくさん存在する隠れた名所のように、このトイレが魅力的でとても便利な存在になることを願っている」とコメントを寄せる。

 同プロジェクトのトイレでは、日本財団と区、一般財団法人渋谷区観光協会が協定を結び維持・管理を行っている(2023年まで)。清掃は民間企業に委託し、従来1日1回(場所によっては2回)だった頻度を、3回を基準にするなどしている。ファッションデザイナーのNIGOさんが監修したジャンプスーツを清掃員のユニホームに採用している。

 残り3カ所も本年度中にそれぞれ完成する予定。

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