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広尾東公園に後智仁さんがデザインした公衆トイレ 一面は79億通りの照明に

デザインを手掛けた後智仁さん

デザインを手掛けた後智仁さん

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 クリエーティブディレクター・アートディレクターの後(うしろ)智仁さんがデザインした公衆トイレが7月22日、広尾ガーデンヒルズに隣接する広尾東公園(渋谷区広尾4)に完成した。

外装一面には79億通りの照明演出を表示するモニターを設置する

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 日本財団(港区)が展開する、建築家らが区内の公衆トイレ17カ所をリデザインする「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの一環。「暗い」「汚い」「臭い」「怖い」「危険」などのイメージから入りづらい状況がある公衆トイレを、デザイン・クリエーティブの力を活用し「誰もが快適に使用できる」ようにすることを目指し2020年8月から取り組んでおり、同所で13 カ所目となる。

 「人はみんな違うという意味において同じである」という思いを表現するトイレをつくりたいと考え手がけた今回。タイトルは、プロジェクトの意義を人に問い続ける「モニュメントのようになれば」という意味を込めた「Monumentum」。

 ファサードはコンクリート打ちっぱなしで、照明的な役割を兼ねながら「パブリックアートのようにメッセージが発信できないか」と一面にモニターを設置し、ライティングをパターン表示する。パターンは世界人口と同程度の78億5000~79億通りのため「ほぼ同じパターンは見られない」と言う。「性別ではなく目的で分かれている」2室を用意する個室はいずれも「誰でもトイレ」で、洋式便器と小便器、ベビーチェア、手洗い場などを備える。一室はオストメイト設備を備え、もう一室はベビーベッドを備える点が異なる。広さは各6.185平方メートル。

 同プロジェクトのトイレでは、日本財団と区、一般財団法人渋谷区観光協会が協定を結び維持・管理を行っている(2023年まで)。清掃は民間企業に委託し、従来の1日1回(場所によっては2回)だったのを2~3回に増やすなどしている。ファッションデザイナーのNIGOさんが監修したジャンプスーツを清掃員のユニホームに採用している。

 本年度中に残り4カ所もそれぞれ完成する予定。

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