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花や葉から音楽が流れる 新手の音楽プロモーション手法、南青山で披露

ニコライ・バーグマンさんが監修した会場

ニコライ・バーグマンさんが監修した会場

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 表参道駅近くの「ニコライ バーグマン フラワーズ&デザイン フラッグシップストア」(港区南青山5)で3月1日~3日、植物から楽曲を流す音楽プロモーション「Singing Nature」が行われている。

植物から直接音楽が流れる

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 ANAで航空機の電気・電子システムライン整備に従事していた古賀敬司さんが2002年に開発し、剣山メーカー石崎剣山製作所(新潟県三条市)から商品化されている植物音響発生装置「生け花スピーカー」を活用したもの。特殊な剣山や樹脂のパイプを音響用のアンプ出力で駆動させて音振動を伝ええることで、挿した切り花や葉から直接音が聞こえる仕組み。音が出やすいのは、葉脈が縦に走っていたり葉の幅が広かったりする植物だという。

 このスピーカーを広告媒体として使う同プロモーション。フラワーアーティストのニコライ・バーグマンさんが監修した会場は「音楽を奏でる植物公園」をコンセプトに、「カークリコ」「ハラン」「ユリ」など約15種類の植物を使い、ドーム型やアーチ状など「音を聞くための」オブジェを作った。9カ所にスピーカーを設置している。

 スピーカーから流す音楽は、音楽プロデューサーでDJの大沢伸一さんの私設オーケストラ・プロジェクトThousand Tears Orchestraのピアノと弦四重奏のs楽曲「Photosynthesis#1」。同企画のために制作した楽曲で、現在は同所でしか聴くことができないという。

 企画立案・全体統括を手掛けた広告代理店、ジェイ・ウォルター・トンプソン・ジャパン(渋谷区恵比寿4)のシニアクリエーティブディレクター川嵜鋼平(かわさき・こうへい)さんは「2020年に向けて広告のあり方も進化しなくてはいけない。未来のコミュニケーションのあり方を追求していきたい」と話す。今後、企業のCSRやサウンドロゴを持つ企業のプロモーションなどでの利用を見込む。

 開催時間は10時~19時。入場無料。

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