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Bunkamura「風景画の誕生」展でタブレットガイド導入 美術館でのICT活用推進

20作品の音声ガイドをテキストと画像付きで提供する

20作品の音声ガイドをテキストと画像付きで提供する

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 渋谷「Bunkamuraザ・ミュージアム」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3477-9413)で開催中の「ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生」展で、タブレットによる作品ガイドを行っている。

星座が持つ意味など展示作品にまつわる「プラスアルファコンテンツ」も用意

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同館を運営する東急文化村と東日本電信電話(新宿区、以下NTT東日本)などがコラボレーションし、美術館でのICT活用のモデルケースとして実施しているもの。5月に策定された「文化芸術の振興に関する基本的な方針」や、博物館の無料Wi-Fi整備が11%程度にとどまっていることから、今回の取り組みを通じてサービスの拡張などを検討し、美術館でのICT活用シーンの推進を図る。

タブレットでは、俳優の榎木孝明さんがナビゲートする20作品の音声ガイドをテキストと画像付きで提供するほか、編集者で評論家の山田五郎さんらのオリジナルエッセイ、占星術師・石井ゆかりさんによる各星座が持つ意味の紹介など、展示作品にまつわる「プラスアルファコンテンツ」を用意。リアルタイムで更新される人気作品ランキングや、展覧会関連グッズの紹介なども行う。貸し出し時間は毎週金曜・土曜の18時以降。利用料は520円。先着50台。

NTT東日本は併せて、Bunkamura来館者向けの無料Wi-Fiや、館内の主要エリアで来館者自身のスマートフォンやタブレットなどの端末からアクセスできる、館内情報のポータルサイトを提供。ミュージカルだけでなく、Bunkamura内の劇場やコンサートホールなどの運営にかかわるスタッフ用のWi-Fi環境も整備した。

同展はヨーロッパにおける風景表現の歴史を紹介する展覧会。窓の中に描くことで「風景」を取り入れた15世紀以降の作品をはじめ、17世紀に生み出された人物を描かない純粋な風景画、都市の風景や建造物などを、透視図法を使って描き出した景観図「ベドゥータ」、12カ月それぞれを季節の営みなどで表現した「月歴画」など、ウィーン美術史美術館に所蔵されている絵画の中から「風景」に焦点を当てた作品約70点を展示している。

「風景画の誕生」展の開館時間は10時~19時(金曜・土曜は21時まで、入館は閉館の30分前まで)。入館料は、当日一般=1,500円、大・高校生=1,000円ほか。12月7日まで。

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