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渋谷で増田セバスチャンさん監修「もうひとつの内藤ルネ」展-カワイイのルーツ探る

「アバンギャルド」をテーマに選定された作品

「アバンギャルド」をテーマに選定された作品

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 渋谷パルコ・パート1(渋谷区宇田川町)3階の「パルコミュージアム」(TEL 03-3477-5873)で5月17日から、「増田セバスチャンが見つけた『もうひとつの内藤ルネ』展-Roots of “カワイイ”」が開催される。

ディレクションを手掛けた増田セバスチャンさん

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 内藤ルネは1932(昭和7)年愛知県生まれ。付けまつ毛をした目で「盛り髪」の女の子の絵などで、1950年~1970年代の「少女文化」をけん引したアーティスト。オリジナルパンダキャラクター「ルネパンダ」の開発、「ジュニアそれいゆ」など多数の少女雑誌のイラストやマスコット人形・インテリア雑貨・キャラクター文具のデザインを手掛けた。2007年に亡くなった。

 同展は、「センセーショナル・カワイイ」がコンセプトの人気雑貨店「6%DOKIDOKI」(神宮前4)のほか、きゃりーぱみゅぱみゅさんのPVの美術・演出なども手掛けているアートディレクターで作家の増田セバスチャンさんがディレクションを担当し、「カワイイ」の原点とともに、人としての内藤ルネを探る。増田さん自身、内藤の作品に「昭和レトロ絵」という印象を持っていたが、昨年アトリエを訪れ残されている作品を見た際に「現代にも通じる作品」であることや、「現代の『カワイイ』のルーツになっているのが分かった」という。

 今回、「アバンギャルド」「フェアリーテール」「ファッショナブル」「セクシャリティ」の4つをテーマに作品を選定。未公開作品を含むデッサン画やリトグラフなど約100点を展示する。会場構成のコンセプトは「内藤ルネの心の扉を開ける」。エントランス近くには、白く塗ってインテリアとして使った薬品棚や香水の瓶、筆記具、アンティークの玩具など内藤の私物を展示。場内には赤や緑、黄色などの壁面の小部屋を設け、各テーマの作品などを並べる。増田さんは「ただカワイイものを描きたかったのではなく、両極端のもの、内面から出てくる叫びを描きたかったのでは」と分析する。

 「カワイイが流行になっているが、表面的ではなく、時代背景がきちんとあって、それが受け継がれてきていることを知ってほしい。『カワイイ』の文脈を掘り返すことをしたかった」。同展を手掛けたことで増田さん自身、「僕はエッジなかたちで(カワイイを)発信しているが、自然にやっていたわけではなく脈々と受け継がれてきたものを背負っていたんだな、と自分の文脈も振り返ることができた」という。「自分たちがいつも使っているカラフルな色使いや奇抜に思われる発想のファッションなどにもルーツがあって、それが戦後の日本の風土の中で培われてきたもの、日本で生まれた文化であるということが重要。そのルーツをたどる手がかりの一つになれば」とも。

 会場では、原画や海外版「VOUGE」など内藤が「愛読」していた洋雑誌、同展オフィシャルブック「もうひとつの内藤ルネ」(1,785円)、内藤の作品をモチーフにしたクマ型ブロックタイプフィギュア「BE@RBRICK」(1,260円)などのグッズを販売。期間中、増田さんのトークショー(24日19時~)、増田さんやルネ・プロ(立川市)主宰・本間義春さんらのトークショー(27日14時~)なども開予定する。

 開催時間は10時~21時(入場は閉館の30分前まで、最終日は18時まで)。入場料は、一般=500円、学生=400円、小学生以下無料。

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