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「TOHOシネマズ渋谷」オープン-シネコン化で若年需要喚起

ファサード(=写真)は黒を基調にデジタルサイネージを新たに設置するなどした

ファサード(=写真)は黒を基調にデジタルサイネージを新たに設置するなどした

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 渋谷・道玄坂「渋東シネタワー」(渋谷区道玄坂2)が7月15日、「TOHOシネマズ渋谷」としてリニューアルオープンした。

最大席数301席を設けるスクリーン3

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 SHIBUYA109向かいの道玄坂沿いに位置する同ビル。「渋谷東宝」として開業し、1991年「渋東シネタワー」に。ビル内で4館の映画館を展開してきた。今回、「ブランドの統一」を図るためリニューアルに踏み切り、7階・4階の「渋東シネタワー」1・2は今年2月からリニューアル工事のため一時閉館していた。館内の大規模なリニューアルは初めて。

 ファサードは黒を基調に「TOHO CINEMAS」のサインロゴを掲出。道玄坂に面した壁面には、静止画・動画ともに対応する55インチモニター6面のデジタルサイネージを新たに設置したほか、1階にはチケット購入やインターネットで購入済みのチケット発券ができる自動券売機4台、パソコンや携帯電話から座席指定チケットを購入できる「vit」8台を設けた。

 第1期リニューアルとして7階「渋東シネタワー1」のスクリーン1(最大席数157席)、スクリーン2(同201席)、4階「渋東シネタワー2」のスクリーン3(同301席)、スクリーン4(同119席)の計4スクリーンを改装。全スクリーンにデジタルプロジェクターを導入し、その「特性」を生かしてコンサートやスポーツなどのライブビューイングなどにも取り組んでいくという。3D対応は同時に3スクリーンまで可能。

 「歴史が古い劇場で、自由席だったことなどから中高生や年配の方(の来場)が多かった」と振り返り、金曜・土曜はオールナイト上映も開始することから「カップルなど20代の若者が増えれば」と期待を寄せる山口結登支配人。渋谷圏の映画館の休館・閉館が相次いでいることなどにも触れ、「渋谷は昔、映画の街と言われていた。(リニューアルを機に)また盛り上げていければ」と話す。12月には渋東シネタワー3(地下1階)・4(2階)をリニューアルし2スクリーンを増設。最終的には6スクリーンのシネコンとなる(うち3D対応は4スクリーン)。

 同館を運営するTOHOシネマズ(千代田区)は現在、予告編・シネアドを各劇場に配信する専用ネットワークの導入を進めている。同施設を含め一部劇場で運営を始めているほか、9月ごろまでに一部を除く全国の劇場に導入を予定する。今後ライブ中継などのコンテンツにも対応し、「次世代の映画館」を目指す。

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