KDDI、デザイン携帯「INFOBAR 2」発売へ-初代モデル継承

会見にはプロダクトデザイナー深澤直人さん(写真=1番右)も登場し、新機種について説明した

会見にはプロダクトデザイナー深澤直人さん(写真=1番右)も登場し、新機種について説明した

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 KDDIは9月26日、恵比寿ガーデンホール(目黒区三田1)で会見を開き、プロダクトデザイナー深澤直人さんが手がけた人気モデル「INFOBAR(インフォバー)」の第2弾となる新端末「INFOBAR 2(インフォバー ツー)」を発表した。

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 薄く角張ったボディーに大きく特徴的なキーボタンで人気を集めた初代INFOBARの発売から約4年。進化した新INFOBARは丸みを帯びた曲線のフォルムに変わり、ワンセグなどの最新機能を搭載、ディスプレーの美しさにもこだわるなど、機能面でも大幅に飛躍した。

 初代INFOBARプロジェクトが始動したのは2001年5月。気鋭デザイナーらと組み先鋭的なデザインを開発する「au design project(auデザインプロジェクト)」の一環で、2002年には「コンセプトモデル」を展示公開、2003年10月の発売でデザインプロジェクト初の量産化に踏み切った。

 二つ折りの端末が主流だった発売当時、シンプルなボディーと、赤・水色などのポップな「NISHIKIGOI(ニシキゴイ)」カラーなどが話題を呼び、若者を中心に根強いファン層を獲得。初代の人気を受け、KDDIは昨年10月に第2弾のコンセプトモデルを発表。今回au design project第7弾モデルとして「INFOBAR 2」の発売に至ったという。

 会見には約150人の報道陣が集まった。会見の壇上、KDDI執行役員常務・高橋誠コンシューマー事業統括本部長は「ワンセグをはじめとする新機能をすべて搭載した『完成形』」と機能面の拡充を強調。デザインについては「四角い飴が口の中で溶けたような形で、持ったとき手になじむ感覚。曲面も美しい」と説明した。

 色は、ボディーの滑らかさを強調する「シルバー」、表面にシボ加工を施しマットな仕上がりの「ミドリ」、初代でも人気を集めた「ニシキゴイ」、あたたかみのある「ウォームグレー」の4色。ワンセグアンテナは内蔵し、全体に突起のない流線型のボディーに仕上がった。

 機能面では、ディスプレーに「有機EL」(有機物に電圧をかけて発行させる方式)を採用しワンセグ視聴時などの映像の「再現性」を確保、画質補整エンジンと照度センサーでさまざまな視環境にも対応する。ワンセグアンテナはau初の内蔵型。ステレオスピーカーは音質補整技術対応、カメラは197万画素オートフォーカスをそれぞれ搭載した。

 デザイナー深澤直人さん自ら開発に携わったインターフェイスは、使いやすいアイコンを軸に「豊かな表情」を見せるオリジナル。会見で深澤さんは「トレンドや遊び的な要素は排除して使いやすさ、機能面に徹した」と説明。INFOBAR 2については「ケータイが進化する中で『適正』な回答も出していくのが仕事。(今の)ケータイとしての普遍的な提案をしていきたい」と次作への意欲も覗かせた。

 INFOBAR 2は今年11月下旬以降、全国で順次発売予定。発売に先駆け、原宿「KDDIデザイニングスタジオ」(渋谷区神宮前4、TEL 0077-7067)では9月27日より、先行展示イベントを開催する。

INFOBAR 2(画像)KDDI「au design project」(公式サイト)関連記事(シブヤ経済新聞)-「INFOBAR」第2弾コンセプトモデル発表関連記事(シブヤ経済新聞)-深澤直人さんの作品がMoMA永久保存作品に

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