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表参道「ルイ・ヴィトン」のアートスペースで公開制作展-韓国人アーティスト招く

公開制作するソ・ミンジョンさん

公開制作するソ・ミンジョンさん

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 ルイ・ヴィトン表参道店(渋谷区神宮前5)7階のアートスペース「エスパス ルイ・ヴィトン東京」(TEL 03-5766-1094)で現在、パリ・ミュンヘンとの3館共同エキシビション「IN SITU-1」が開催されている。

発泡スチロールのH形鋼などが並ぶ場内

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 東京・パリ・ミュンヘンの「エスパス ルイ・ヴィトン」3館共同プロジェクトで、同スペース初のオープンアトリエ形式となる同展。ラテン語で「その場で」を意味する「IN SITU」と題し、各館で女性アーティストが作品のインスピレーションから完成に至るまでを公開している。

 東京では韓国出身のソ・ミンジョンさんを招き、9月13日から同展を開催している。1972年、釜山生まれのソさん。日本やドイツの美術学校に留学経験を持ち、現在はベルリンを拠点に活動している。多様な素材を用いて、ドローイングや映像、写真、彫刻、立体作品、インスタレーションなど幅広い作品を手掛けている。

 同所で制作しているのは、「あいちトリエンナーレ2013」でも発表した、実在する建築物を再現した後に蹴るなどして壊し、爆発した瞬間のように再度組み立てるインスタレーション「Sum in a Point of Time (ある時点の総体)」の連作。今回はこれまでとは異なり、想像の建築物をモチーフに「存在の証でもある」鉄骨など骨組み部分を作るという。開始から1カ月がたった場内には、熱でカットした白い発泡スチロールのH形鋼などが並んでいる。サイズは奥行き9メートル、高さ8メートルになる予定。

 創造の建築物にした理由を「エスパス ルイ・ヴィトン東京から見た外の建物が実在しないように感じがしたから」と話すソさん。場内には完成模型も置いているが「『何が作られているのだろう』と完成形を想像するのではなく、今を想像して今という時間を楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。

 場内ではほか2館の映像上映をはじめ、来場者がスマートフォンで撮影した写真をその場で撮影できる機器も用意している。

 開館時間は12時~20時。入場無料。2015年1月4日まで。

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