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Bunkamuraで仏壁画家シャヴァンヌの日本初回顧展-110点一堂に

リヨン美術館に飾られている壁画など約100点を展示する場内

リヨン美術館に飾られている壁画など約100点を展示する場内

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 渋谷「Bunkamuraザ・ミュージアム」(渋谷区道玄坂2)で現在、フランスの壁画家ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの日本初個展「シャヴァンヌ展 水辺のアルカディア-ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの神話世界」が開催されている。

切断後同展で100年以上ぶりに初めて出合う作品

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 1824年リヨン生まれのシャヴァンヌ。1846年のイタリア旅行を期に画家を志し、短期間ながら仏画家ウジェーヌ・ドラクロワやトマ・クチュールらに師事。1854年~1855年には兄の邸宅の食堂に初の壁画装飾を制作した。1861年にサロンへ出品した作品が国家買い上げとなりアミアンのピカルディ美術館に設置されたのを機に、マルセイユ美術館・パンテオン・リヨン美術館・パリ市庁舎などの公共的建築の壁画を手掛けた。1898年、74歳で亡くなった。

 日本で初めての回顧展となる同展は、同施設25周年記念の第1弾として開催。森に集うミューズたちと擬人化された諸芸術を描いた、リヨン美術館に飾られている「諸芸術とミューズたちの集う聖なる森」の縮小作品や、100年以上経過した同展で切断後以降初めて出合う「プロ・パトリア・ルドゥス(祖国のための競技)」と「プロ・パトリア・ルドゥス(祖国のための競技)もしくは家族」、初期に描いた肖像画など約110点が並ぶ。

 場内では映像「壁画に描いた理想郷 シャヴァンヌの世界」(上映時間35分)も上映しているほか、シャヴァンヌに会いに行き「助言を求めた」という洋画家・黒田清輝(せいき)の作品も展示している。

 開催時間は10時~19時(金曜・土曜は21時まで、入館は閉館30分前まで)。入館料は、一般=1,400円、大学・高校生=1,000円、中学・小学生=700円ほか。3月9日まで。

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